歩行も作業も安定して確実。
現代社会で作られているロボットは多種多様で、床の掃除や危険地帯の探索、倉庫での荷物の仕分けや配達などの作業をこなしています。
ですが本来の目的であろう、一般家庭で家事をこなせるロボは実用化がまだなんですよね。
ノルウェーの1X社が発表したのは、「NEO Gamma」というヒューマノイド。
お湯を沸かして運び、洗濯カゴを持ち歩き、掃除機をかけて窓やテーブルを拭き掃除するなど家事全般をこなします。
顔がフェンシングの選手みたいですが、相槌で応える姿はちょっとカワイイかも。ソファに腰掛ける様子もなんだか人間っぽいですね。
人間とのコミュニケーションは、両耳の輪っかが光る「Emotive Ear Rings」と、独自開発の言語モデルによる自然な会話。さらにボディーランゲージでのやり取りも。
腕を振って歩き、しゃがんで落ちている物を拾い、椅子に座るといった自然な動作が可能。状況に応じて荷物を持ち運ぶこともできます。
Image: 1Xボディーは柔らかいカバーに覆われ、少しくらいならぶつかっても安全です。全体を包む布は、ニット編み機の島精機製作所によるナイロンの3D印刷とのこと。
前後左右に合計4つのマイクと、音楽再生や会話などに使う3つのスピーカーも搭載しています。
NEO Gamma pic.twitter.com/HvkZC5tasa
— 1X (@1x_tech) February 24, 2025AIによる自律稼働では、訓練をしていない状況にも適応できます。人間による遠隔操作も可能で、スマート化していない家電やボタンのオン/オフなどもしてくれるようです。
Figure社の「Helix」というヒューマノイドも、家事手伝いをする動画が発表されました。
こちらは2体の「Helix」が、人間の言葉だけで未体験の指示に従っています。いくつかのアイテムを、協力して妥当な場所に収納するという内容です。
要冷蔵とそうでないものを理解していますね。ケチャップは扉の内側に、リンゴは果物カゴに、と完全に理解しているようです。
「Helix」はBMWの工場でも自動車の組み立てに使われるロボですが、家庭用に家事をしてくれたら便利そうです。
Figure x BMW update
Figure 02 is now an autonomous fleet, operating the end-to-end use case 400% faster with a 7x higher success rate
Figure is committed to shipping millions of robots to companies and homes worldwide pic.twitter.com/QDQ7kr736W
単純作業をするロボットいろいろありますが、やっと理想的な家庭用メイドロボが現れつつあるかな? という気がします。
Source: YouTube (1, 2) , X (1, 2), 1X, Figure via NEW ATLAS, Futurism
書籍(Kindle版もあります)