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夏バテ防止をサポートするアウトドアウォッチ。休むタイミングもわかる

  • 2024年5月24日
  • Gizmodo Japan

夏バテ防止をサポートするアウトドアウォッチ。休むタイミングもわかる
Photo: 山田ちとら

フィンランド発Polar(ポラール)から発売された最新アウトドアスポーツウォッチ「Grit X2 Pro」。1ヶ月ほどお借りして、夏に向けての体力づくりに取り組んでみました。

前モデルの「Grit X Pro」と比較したところ、新しいGrit X2 Proは内蔵地図、ルートナビゲーション、昇降速度と平均登坂速度(VAM)など、坂好き・山好きにたまらない新機能が充実していました。

加えて、従来のポラール製品にも搭載されている消費カロリー、睡眠、リカバリーの度合いなどをモニタリングしてくれるヘルス機能がぜんぶのせ状態。

夏山でアクティブに過ごしたい方に、特にオススメです。

Grit X2 Pro

これは何?:ポラールのプレミアムGPSアウトドアスポーツウォッチ

価格:121,000円(税込)、チタンモデルは140,800円(税込)

好きなところ:ミリタリーレベルの耐久性。高精度の心拍センサー「Elixir」搭載。オフラインで使用できるカラー内蔵地図とルートナビゲーション機能搭載。山中でも途切れないデュアルバンドGPS。常時点灯の有機ELディスプレイ

タフで美しいフラッグシップモデル

前作のGrit X Proと同様にミリタリーレベルの耐久性(MIL-STD-810H)を誇るGrit X2 Pro。水深100mでの水中使用に耐えうる高い防水性(WR100)を備えているそうで、陸海ともにガンガン使えました。

ベゼルとラグはステンレススチール製で、キリリとした印象です。重量は79グラムとやや重めなのですが、慣れてしまえば睡眠中もつけっぱなしにしていました。なお、チタン製の「Grit X2 Pro Titan」は64グラムとなっています。

タッチパネルと物理ボタンの両方で操作できる点が使いやすい。

運動中に汗まみれの指でタッチしてもパネルが反応してくれない時などは、ボタン操作一択。泳いでいる時のタッチ操作ミスも防げます。

また、Grit X2 Proでは新たに血中酸素レベル(SpO2)と皮膚温を測れるようになりました。心拍センサーの形状も変わり、背面がほぼフラットに。着けっぱなしでも腕に時計の痕が残りにくくなっています。

ただし、フラットになったことで、腕とウォッチの隙間に汗や雨水が入りこんでズレやすくなり、心拍計の精度が落ちたことが何度かありました。ある程度のリストサイズであれば問題なさそうですが、腕の細い方はあらかじめバンドをキツめに締め直してから運動を始めることをおすすめします。

心拍計がより正確に

グリーン・レッドのLEDライトがそれぞれ深度の異なる動脈の動きをとらえます

Grit X2 Proは心拍計の精度も上がっていました。

最新心拍センサー「Elixir」は、これまで使われてきた「Precision Prime第4世代」と比べて計測精度が10%〜25%向上しているそう。

上が新しいGrit X2 Pro、下が2021年11月発売のGrit X Pro

実際にどれぐらい違うのか、Grit X2 ProとGrit X Proとで心拍計の精度を比較してみました。結果はこちらです。

両者を比べてみると、Grit X2 Proに搭載されているElixir心拍センサーのほうが心拍数の変動をよりタイムリーに、より細やかに捉えていることがわかりますね。

特に、心拍数が急激に上昇したときもしっかりと捉えることができているGrit X2 Proに対して、Grit X Proはイマイチついていけていないのが見てとれます(黒枠で囲っている部分)。

結果として心拍ゾーンの分布にも影響しており、同じアクティビティでもGrit X2 Proで計測したほうがより強度が高い(=より心肺機能への負担が大きい)運動として記録されました。

GPSの精度も向上

Polar Flowアプリ上で確認したところ、同じルートを走ったのにGrit X2 Pro(左)とGrit X Pro(右)では距離に若干の差が。おそらくGPSが途切れている区間は計測されなかったためと思われます

もうひとつ、両者間で差が大きかったのがGPSのつながりやすさです。

針葉樹がうっそうと生い茂る山中であっても、Grit X2 ProのデュアルバンドGPSはしっかりと位置を検知していました。対するGrit X Proは途中で3回ほどGPSシグナルが途切れてしまい、そのぶん距離を正しく計測できていなかったようです。

迷える者を救う「内蔵マップ」

Grit X2 Pro最大のアップデートと言っても過言ではないのが内蔵マップ。ポラールのスポーツウォッチにこの機能を待ち望んでいた方も多いのでは?

ややこしい三叉路に到達。こういうときは内蔵マップが頼りに

事前に該当する地域の地図をウォッチにダウンロードしておけば、オフライン使用が可能です。

加えてkomootアプリで作成したルートをウォッチに同期しておけば、地図上に小さな白い矢印が表示され、今自分が向いている方向が大まかにわかります。あらかじめ計画していたルートは青、これまで辿ってきたルートは赤で表示される「ブレッドクラムトレイル」も併せて表示されるので、方向オンチなわたしにとってまさに渡りに船でした。

iPhoneのマップアプリに道らしきものは見あたらず…

今まではスマホで地図を確認してもさっぱりルートがわからず、誤った道に迷いこんだり、そもそもトレイルヘッドを視認できずに通り過ぎてしまったこともあったのですが…。

Grit X2 Proに搭載された新機能の中で、個人的にはこの地図機能がもっともありがたく感じました。

自分の持久力を可視化

さて、冒頭で掲げた「夏バテしない体をつくりたい」という目標。

夏のうだるような暑さにかまけてな〜んにもしたくなくなる前に、ある程度体力をつけておく→夏本番になってもバテない→運動習慣が続く→秋冬のマラソンシーズンにつなげたいのが本意です。

そこで、サボりがちになっていたランニングを再開し、ポラールのアプリ「Polar Flow」で持久力の推移をモニタリングしてみました(上のグラフ参照)。

赤のバーグラフは、その日行ったトレーニングがどれだけしんどかったかを示しています。紫の線グラフは、これまで行ってきたトレーニングが体にかけている負荷をアルゴリズムで総合的に割り出したもの。そして、水色の領域が今の自分の持久力=どれだけつよいか、です。秋までにはここの領域をグッと押し上げていきたい…!

Polar Flowのスマホアプリでは週単位で自分のつよさの推移を確認できます。この水色の線をなんとか押し上げることが、運動を継続するモチベーションにもつながっています。

休むことの大切さを教えてくれた

もう一点、Grit X2 Proに限らずポラールのスポーツウォッチを使う大きなメリットは、無自覚だった疲れやストレスを可視化してくれること。

たとえば、ポラール独自の「Nightly Recharge」は、寝ている間にどれだけ体が回復したかを数値化してくれる機能。睡眠時間が長かったとしても自律神経が整っていなければ「悪い」判定になり、すなわち「休め」という合図です。

また、わりと元気なつもりでも「オーバートレーニング」の警告が出ている場合は、「今日は無理せずトレーニングを休もう」という合理的な判断を下しやすくなります。

わたしはつい「天気がいいから」とか「昨日食べ過ぎたから」とか、自分のアタマに従ってトレーニングしがちでした。でも、本来従うべきは自分のカラダなんですよね。体の状態を度外視したトレーニングを重ねていると、思わぬケガや故障につながりやすくなってしまいますから。

ポラールのスポーツウォッチは、使い続けるほどに心拍計データが蓄積されていき、そのデータに基づいてより精度の高い指標やアドバイスを提供してくれます。そのうえで「休もう!」とリマインドしてくれるのが、長期的な体力づくりにおいては肝なんじゃないかなと。どうせトレーニングするなら、苦しい状態で続けるよりも、少し休んでから楽しく取り組んだほうがいいに決まってますもんね。

結局は、無理せず、楽しみながら体に負荷をかけていくことで、自分のつよさの絶対値を高めていけるんじゃないでしょうか。そんなことを考えさせてくれたGrit X2 Proでした。

Source: Polar (1, 2)
Photo: 山田ちとら

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