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『デッドプール&ウルヴァリン』7月26日公開。その前に『X-MEN』シリーズをおさらい

  • 2024年5月20日
  • Gizmodo Japan

『デッドプール&ウルヴァリン』7月26日公開。その前に『X-MEN』シリーズをおさらい
Image: (c) MARVEL 2024

アメコミのキャラクターやストーリーの年表というものは、設定の軌道修正や再調整が織り込まれているため、常に複雑です。特に、20世紀フォックス(以下FOX)によるX-MENの映画シリーズほど、時系列やストーリーの流れが複雑に入り組んだ作品はほとんどないでしょう。

最初の作品から約25年が経過した今、最新作である『デッドプール&ウルヴァリン』がディズニー主導で製作され、複数のヒーローが同じ世界を共有するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に組み込まれることになったことで、それらに別れと告げようとしています。

今回は7月26日の『デッドプール&ウルヴァリン』日米同時公開を記念して、これまでのX-MEN映画の世界の入り組んだストーリーを紐解きつつ、時系列で振り返ってみたいと思います。

時系列についての注意事項

はじめに、いくつか整理しながらいきましょう。

まず、今回はわかりやすくするために、X-MEN映画シリーズ全体で起こるできごとの一連のまとまりをそれぞれの異なる「タイムライン」として語ることとします。

MCUがマルチヴァースという概念を導入し始めた今となっては、メインとなる時系列や異なる現実とは何かについて曖昧になってきています。『マーベルズ』のポストクレジットシーンを見た後では、X-MEN映画の無数に流れていく複数の現実も、それぞれ並行世界において存在している明確な現実であるといえそうです。

それぞれの映画の間にある微調整や変更を考慮すると、2000年の『X-MEN』から始まるシリーズの現実と『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』以降の作品のできごとが、異なる現実であることがMCUによって明らかにされる可能性もあります。とはいえ、それぞれの映画間の相互関係、『ウルヴァリン』や『デッドプール』といったシリーズでのストーリーの追加を考えると、ひとつの現実から分岐した複数のタイムラインと捉えるほうが簡単かもしれません。そのあたりは『デッドプール&ウルヴァリン』でわかるかもしれませんね。

さて、ではそのタイムラインをどのように参照するのか、というところに行き着きます。集められる情報のなかから、少なくとも連続した5つの異なるタイムラインを据えて振り返っていくことになります。それぞれのタイムラインは以下のとおりです。

【タイムラインA】

最初の三部作である『X-MEN』『X-MEN2』『X-MEN: ファイナル・ディシジョン』、そして『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』『ウルヴァリン: SAMURAI』で確立されたできごとです。そして『X-MEN: フューチャー&パスト』のできごとと『マーベルズ』のポストクレジットシーンで語られたことが追加されます。

【タイムラインB】

X-MENの新シリーズであり、前日譚やその後が語られる『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』『X-MEN: フューチャー&パスト』『X-MEN: アポカリプス』『X-MEN: ダーク・フェニックス』のできごと。

今回は、タイムラインAとこのBが(ある瞬間まで)歴史の多くの部分で共通していると仮定します。ミスティークがセンチネル計画の首謀者であるトラスクを暗殺するかどうかで分岐していきます。

【タイムラインC】

これは『ウルヴァリン』シリーズの『ローガン』を背景にした近未来ディストピア的なできごとです。『ローガン』はウルヴァリンとしてヒュー・ジャックマンが、プロフェッサーXとしてパトリック・スチュワートが出演していますが、独自のタイムラインとして捉えるほうが簡単です。

ちなみに『デッドプール&ウルヴァリン』のショーン・レヴィ監督は、『ローガン』でのできごとが新作において非常に重要であると述べています。

さらに理由は後ほど説明しますが、このタイムラインに『ニュー・ミュータント』も追加します。この作品は十分に独立しているので、ほかのタイムラインにもリンクするともいえます。が、たしかに関連性はあります。

【タイムラインD】

次は、『デッドプール』『デッドプール2』、そして『デッドプール&ウルヴァリン』の一部までのできごとです。デッドプール作品は、タイムラインAとタイムラインBの両方へのリンクがあります。が、そのほとんどがメタ的な小ネタであり、明確なタイムラインのつながりとはいえません。ですので、こちらも独自のタイムラインとするほうがいいでしょう。

【タイムラインE】

これはMCUのメインストリームとして流れる"神聖時間軸"のタイムラインです。ミュータントの覚醒はこのタイムラインでは謎に包まれています。

ここは第一に『マーベルズ』のできごとが起こった場所であり、次に少なくとも『デッドプール&ウルヴァリン』の要素が起こる場所であることが重要です。さらに「時間変異取締局」が管理する時空間であることも留意しておきましょう。

さて、以下紹介していく各イベントは、それが発生した時代や場所、そしてどの映画で描かれているかもラベル付けしていきます。それではいきましょう。

タイムラインA・B共通の流れ

タイムラインA・B:紀元前8000年〜3000年

人類初のミュータントであり、アポカリプスとしても知られるエン・サバ・ヌールが、ミュータントの能力によって古代エジプトの支配者として台頭します。

紀元前3600年、ヒーリング・ファクター能力を持つミュータントの身体に自身の意識を移すことで延命する儀式を行ないますが、反乱により未遂に終わり、アポカリプスと彼が従える黙示録の四騎士(フォー・ホースメン)は倒されます。

アポカリプスは生きたまま長い眠りにつき、それ以降人々には知られずに何千年という時が経過していくのでした。(『X-MEN: アポカリプス』より)

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父親だと信じていた男が殺害されるのを見て、ジェームズ・ハウレット(ウルヴァリン)という名の少年はミュータント能力を発現させ、指の付け根から骨の爪が生えてきます。

その爪で犯人であるトーマス・ローガンを殺し、異母兄弟であるビクター・クリードとともにの逃亡して身を隠すことに。ローガンの死に際に彼こそが実の父親であったことを告げられました。

ミュータントのヒーリング・ファクターによる治癒能力で不死のように長い時を生き、軍人や傭兵としてさまざまな戦いに身を投じていきます。(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』より)

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第二次世界大戦末期、アウシュヴィッツ強制収容所に収監されていたユダヤ人少年のエリック・レーンシャー(マグニートー)は、磁力を操作するミュータント能力に目覚めます。ナチス将校のクラウス・シュミットによって実験をさせられたエリックは、最終的にホロコーストを生き残りました。その後元ナチスの人間を狩るために20年近く世界を旅して過ごします。

一方、ニューヨーク州ウェストチェスター郡では、テレパシー能力を覚醒させたチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)という少年が、姿を変える変身能力によってウロコ状の青い肌となったレイヴン・ダークホルム(ミスティーク)と出会います。

レイヴンはチャールズの家に招かれてともに暮らすようになります。(『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』より)

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CIAエージェントであるモイラ・マクタガートは、クラウス・シュミット率いる「ヘルファイア・クラブ」という組織の存在を知ります。この組織ではシュミットはセバスチャン・ショウという正体で活動しており、そのほかにも数人のミュータントが在籍しています。

モイラは、チャールズ・エグゼビアにミュータントについての助言を求めます。その結果、チャールズはCIAと協力して、レイヴン・ダークホルム、エリック・レーンシャー、ハンク・マッコイ(ビースト)、エンジェル・サルバトーレ、アーマンド・ムニョス(ダーウィン)、アレックス・サマーズ(ハヴォック)、ショーン・キャシディ(バンシー)らとともに特殊部隊を結成。その目的はショウの計画を阻止することでした。

ヘルファイア・クラブの襲撃によってアーマンドは命を落とすことに。さらにショウはキューバ危機の最中で核ミサイルの設置に暗躍します。

その後の戦いでショウはエリックによって殺されますが、チャールズはエリックの磁力によって弾丸がそらされたことで下半身が麻痺してしまいます。

こうした中でチャールズとエリックの思想は噛み合わなくなり、エリックはレイヴンやエンジェル、そしてヘルファイア・クラブの残党を連れて「ブラザーフッド・オブ・ミュータンツ」を結成することに。一方のチャールズは、故郷に戻ってミュータントのための「恵まれし子らの学園」を創立することを決意します。(『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』より)

タイムラインA・B:1963年

https://youtu.be/WJiFRdX1MUg

マグニートーことエリック・レーンシャーは、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関して有罪判決を受け、その後何年も投獄されることになります。(『X-MEN: フューチャー&パスト』より)

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https://youtu.be/4JVHomoEGRo

その後ベトナム戦争の勃発により「恵まれし子らの学園」は生徒たちの徴兵のため閉鎖されることに。

失意のプロフェッサーXは、新薬によって歩行能力を取り戻しますが、代わりにミュータント能力を弱めることになってしまいます。(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』より)

一方、ジェームズ・ハウレットとビクター・クリードの兄弟はベトナム戦争に参加。その際に、ほかの複数のミュータントたちとともにウィリアム・ストライカーに特殊部隊「チームX」へスカウトされ、二人は加入することになります。

ここでジェームズのコードネームはウルヴァリンとなります。しかし、ジェームズはストライカーとチームの暴力的で非人道的な精神に賛同できず、チームを脱退することに。その後身を隠し、実の父親にちなんでローガンを名乗ります。(『X-MEN: フューチャー&パスト』より)

タイムラインA・Bの分岐:1973年

トラスクインダストリーズの社長であるボリヴァー・トラスクは、対ミュータント用ロボット「センチネル」を開発し、ミュータントたちを制圧する計画を立てていました。ここでミスティークがトラスクを暗殺しますが、これによってセンチネル計画は推進されてしまい、その未来ではセンチネルたちがミュータントや人間を討伐することとなるのです。

つまり、本作でミスティークがトラスクを暗殺するかどうかで、オリジナルのX-MEN映画の流れであるタイムラインA、リブート作品の流れであるタイムラインBに分岐します。

そして最終的には、タイムラインBに収束していきます。(『X-MEN: フューチャー&パスト』より)

タイムラインA(ミスティークによる暗殺成功)

タイムラインA:1979年

ローガンの兄であるビクターはチームXの元メンバーを探して殺害していました。その脅威から、元上司であるウィリアム・ストライカーはローガンの元を訪ね、彼の爪を強化する「ウェポンX計画」を提案します。

ローガンの骨格に強力な金属であるアダマンチウムを注入することでウルヴァリンとしてより強くなります。が、ストライカーは実はローガンを洗脳しようとしており、ビクターもストライカーとつながっていたのでした。ローガンはストライカーから逃げたあとに彼の真実やミュータントの研究や実験をしていることを知ります。

ストライカーはビクターを裏切り、挙げ句にチームXの元メンバーであるウェイド・ウィルソンを実験体としてウェポンXIを生み出します。このウェイドはさまざまなミュータント能力を組み合わせたデッドプールといえるでしょう。

ローガンは戦いの末にウェポンXIに勝利しますが、アダマンチウムの弾丸を頭に受けて記憶を失ってしまいます。(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』より)

タイムラインA:2003年 パート1

年齢を重ねたマグニートーとブラザーフッド・オブ・ミュータンツは、若いミュータントのマリー・ダンキャント(ローグ)を狙っていました。彼女の持つ生命エネルギーの吸収能力と開発した装置を使って、各国の政治家たちをミュータントに変身させようとしたのです。

そのためにニューヨークで開催されたサミットへ攻撃を開始します。プロフェッサーXはマグニートーの陰謀を阻止するため、ウルヴァリンを始め、スコット・サマーズ(サイクロップス)やジーン・グレイ、オロロ・マンロー(ストーム)らによる新たなX-MENを結成することに。(『X-MEN』より)

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その後ローグもX-MENに加わりました。一方ホワイトハウスでは、ナイトクロウラーというミュータントが大統領暗殺未遂事件を起こします。この事件の黒幕は再び現われたウィリアム・ストライカーで、彼は自分の息子・ジェイソンのミュータント能力を利用してナイトクロウラーを操っていました。

さらに、ストライカーは恵まれし子らの学園への襲撃やプロフェッサーXたちの拉致など計画を進めていきます。襲撃から逃れたウルヴァリンら一部のX-MENは、マグニートーとミスティークの2人とともにストライカーへ反撃することに。

ストライカーはジェイソンの能力を利用してプロフェッサーXを洗脳し、彼が開発したテレパシー能力を増幅しミュータントを検出する装置「セレブロ」を悪用して地球上のミュータントを一掃する計画を立てていました。

マグニートーも、共闘しながらもセレブロによる計画を自身の目的に転用しようとして、ミュータントではなく人類を殺すために使おうとします。ウルヴァリンらX-MENは、戦いの末に計画を阻止します。その後プロフェッサーXを救出して、ストライカーの基地から脱出しました。

ストライカーは基地の崩壊とともに死亡します。一方で、脱出時にダムの決壊から仲間を守ろうとしたジーン・グレイも犠牲となってしまうのでした。(『X-MEN2』より)

タイムラインA:2006年

ある製薬会社がミュータント能力を消滅させる治療薬「キュア」を開発します。これを巡ってX-MENとマグニートー率いるブラザーフッド・オブ・ミュータンツは争うことになるわけです。

一方で、前作で命を落としたと思われたジーン・グレイは、潜在的に持っていたフェニックスの能力によって復活していました。しかしその人格はフェニックスになっており、X-MENを殺していきます。

最後には、ウルヴァリンがフェニックスを倒すことで、世界は救われ平和を取り戻します。それによりミュータントたちの認識は改まり、権利を獲得するのでした。(『X-MEN: ファイナル・ディシジョン』より)

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ローガンは、世界を救うためにジーン・グレイを殺さなければならなかったことを今なお悔やんでいました。彼は、とある縁から1人で日本を訪れ、そこで邪悪な忍者軍団やヴィランであるシルバーサムライと遭遇。彼らとの激闘の末に、ローガンが勝利します。

その後アメリカに戻ったローガンはマグニートーに呼び止められ、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアが生きていることやミュータントにとってより悲惨な未来が訪れるのを阻止するためにローガンの助けが必要であることを告げられます。(『ウルヴァリン: SAMURAI』より)

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タイムラインAからBへの歴史改変:2023年から1973年へ

数年後、告げられた未来は現実となります。対ミュータント用ロボットのセンチネルによるミュータント討伐計画は、首謀者であるボリヴァー・トラスクの暗殺によってむしろ推進されていました。

センチネルによって多くのミュータントや人類が殺されるなか、プロフェッサーXとマグニートーとともに残った一握りのX-MENは、人の精神を過去に送り返す能力を持つキティ・プライドによってウルヴァリンを過去へ送り出すことに。暗殺が実行される以前の1973年のウルヴァリンの身体に現在の意識が送り込まれます。プロフェッサーXやマグニートーは、過去の自分を説得してミスティークによる暗殺を阻止させるように説得してほしいと頼むのでした。

ウルヴァリンは失意のプロフェッサーXの説得やケネディ大統領暗殺事件で収監されていたマグニートーの救出など過去を変えていき、最終的にミスティークがトラスクを暗殺するのを止めることに成功します。

暗殺阻止したものの、センチネル計画はやはり進められてしまい、マグニートーは代わりに大統領や閣僚をまとめてを殺そうとします。一方ミスティークは、再度暗殺のチャンスがに訪れたときに、自ら銃を捨ててその場を去ります。1973年のその後は、ミュータントが危機を救ったことから、大統領はセンチネル計画の破棄を決めることに。

ミスティークが銃を捨てた瞬間に悲惨な未来である2023年は改変されて、X-MENやほかの殺されたミュータントも生き続けている世界に置き換わっていました。

このタイムラインAで2023年の世界は改変されて平和が訪れます。ここからは改変するために分岐したタイムラインBの1973年以降へと進んでいきます。(『X-MEN: フューチャー&パスト』より)

タイムラインB(ミスティークによる暗殺阻止)

タイムラインB:1983年

歴史改変が行なわれた1973年から10年後。

CIAエージェントのモイラ・マクタガートは、何千年も眠っていたアポカリプスが儀式により目覚めるのを目撃します。アポカリプスはこの時代で新たな黙示録の四騎士を選び仲間にしていきます。四騎士は、ストーム、サイロック、エンジェル、そして家族を持ったにもかかわらず誤って殺してしまったマグニートーも含まれていました。復活したアポカリプスは現代の世界を支配しようと企てます。

プロフェッサーXとミスティーク、そして恵まれし子らの学園の次世代ミュータントであるナイトクロウラー、クイックシルバー、サイクロップス、ジーン・グレイらとともにアポカリプスの計画を阻止しようと奮闘します。さらに、マグニートーとストームへの説得も試みます。

戦いのなかで、ジーンは内に眠る強力なフェニックスの力を解放し、最終的にX-MENはアポカリプスに勝利しました。

その後ミスティークは学園に残ることを決め、ストームも戻ってきます。マグニートーはプロフェッサーXと再度友人のような関係になりましたが、学園には残らずに去っていったのでした。(『X-MEN: アポカリプス』より)

タイムラインB:1992年

プロフェッサーXとミスティークのこれまでの活躍により、X-MENは世界的なヒーローのような立場になりました。そうした流れから打ち上げられた後に停止してしまったスペースシャトルのエンデバーの乗組員を救うミッションを依頼されます。

そのミッションの際に、ジーン・グレイは宇宙空間で事故を起こしたことをきっかけに宇宙エネルギーを吸収し、意図せずフェニックスとしての力を増大させることになります。地球に戻った後、ジーンの様子がおかしくなり、そして能力の暴発などが起こります。

フェニックスの力が制御不能になったジーンは誤ってミスティークを殺してしまい、X-MENから逃亡します。そして、故郷の惑星を失ったドゥバリという宇宙人のヴークがジーンに接触。彼女を言いくるめて利用しようと企みます。

プロフェッサーXはマグニートーと協力してジーンを救おうとします。ジーンは最終的に、自身を犠牲にしてヴークを宇宙空間で倒し、肉体を超越してフェニックスと一体となるのでした。

X-MENの面々は、恵まれし子らの学園やそれぞれの場所に戻ります。最後に、パリのカフェで、チャールズ・エグゼビアはエリック・レーンシャーとチェスを始めて物語は終わります。(『X-MEN: ダーク・フェニックス』より)

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タイムラインC

タイムラインC:2014年 Image: 20th Century Studios / YouTube

食品にミュータント因子を抑制する化学物質を混入する計画によりミュータントが誕生しなくなり、次第にミュータントの数が減少し始めます。(『LOGAN/ローガン』より)

タイムラインC:2017年〜2020年あたり

イリアナ・ラスプーチン、ダニー・ムーンスター、レイン・シンクレア、サム・ガスリー、ロベルト・ダ・コスタの5人の若いミュータントは不安定なその力の調査のために、密かにエセックス・コーポレーションで働いているセシリア・レイエスが運営する謎の医療施設に集められます。

ダニーは他人に幻覚を見せる能力に目覚め、強力なモンスターが施設に現われます。5人は施設の目的を知り、生き延びるために戦い、ついにその施設から脱出するのでした。

補足として以下、いくつか追加の説明をしておきます。(『ニュー・ミュータント』より)

『ニュー・ミュータント』は十分に独立した作品といえるので、このタイムラインC、あるいはタイムラインAにも該当するといえるでしょう。これは、X-MENがアクティブなチームとして活動していたこと、そしてプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの恵まれし子らの学園が描写されていたためです。

本作では、劇中で『LOGAN/ローガン』の映像が使用され、ほかの施設で訓練されているミュータントの子どもたち(特にローラ・キニーについてはこの後説明いたします)やレイエスがエセックス・コーポレーションの支援を受けているという事実が描写されています。これらは『LOGAN/ローガン』とのつながりを意味しているのでタイムラインCとして配置しました。

この映画が度重なる公開延期があったため、劇中の年表については少し曖昧ですが、最後の世代のミュータントの誕生と『LOGAN/ローガン』の直前で起こるできごとのどこかの時期と考えられます。

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高齢となり、アルツハイマー病を患うプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアは、かつて強烈な発作を起こして能力を制御できずミュータントたちを殺してしまう事件を起こしました。

ローガンはチャールズをメキシコに住まわせることで隔離し、誰も殺さずに最期の日々を送れるようにしていました。(『LOGAN/ローガン』より)

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ローガンは体内にあるアダマンチウムの影響で老化が進み、治癒能力も衰えてきていました。ある日ローラ・キニーという少女と出会い、半ば強引にとある場所まで連れて行くこととなります。

ローラは実はミュータントの遺伝子から生まれたクローンであり、さらに元となった遺伝子はローガンのものだったのです。実質ローガンの娘のような存在であるローラは、彼と同じように指の付け根から飛び出す爪を持っていました。

その後、ローラを含めたミュータントの子どもたちをカナダへ避難させることになりますが、チャールズとローガンはその途中で命を落としてしまいます。しかし、ローラと子どもたちはカナダ国境へ逃げていくことに成功したのでした。(『LOGAN/ローガン』より)

タイムラインD

タイムラインD:2016年

末期ガンを患うウェイド・ウィルソンは、元「ウェポンX」のメンバーであるフランシス・フリーマン(エイジャックス)によって遺伝子に潜在しているミュータント因子を活性化させる実験によって強大な治癒能力を得ます。

一方でその引き換えに全身焼けただれたようになってしまい、その後実験施設から脱出することに。ウェイドはX-MENのメンバーであるコロッサスやネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドらとともにチームを組み、赤いコスチュームの傭兵・デッドプールを名乗ります。

エイジャックスはウェイドの恋人のヴァネッサを誘拐します。これに怒ったウェイドはエイジャックスのアジトに乗り込み、戦いの末に勝利したのでした。(『デッドプール』より)

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前作より2年後、ウェイドの恋人のヴァネッサがギャングによって殺されてしまいます。ウェイドは自殺しようとしますが失敗。その後ウェイドはX-MENのメンバーとなることに。

一方で、50年後の未来からミュータントのケーブルがやってきます。彼の目的は、後にファイアフィストというスーパーヴィランになるラッセル・コリンズという若いミュータントをこの時代で殺して、ディストピアな未来を変えることでした。

ウェイドはケーブルがラッセルを殺すのを阻止しつつ、ラッセルが後にヴィランとなるのを阻止する道筋を立てます。その後、修復が済んだケーブルのタイムマシンを使い、過去に戻ってヴァネッサを救います。そのタイムトラベルの際に、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』でウルヴァリンと対峙するウェポンXIや『グリーン・ランタン』への出演が決まって喜ぶライアン・レイノルズもついでに殺したのでした。(『デッドプール2』より)

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ヴァネッサや友人たちと誕生日を祝った夜、ウェイドのもとに時間変異取締局(TVA)の職員が現われ、彼を連行します。そこで地球や人類を脅威から救うためにTVAのミッションを行なうことになるのです。(『デッドプール&ウルヴァリン』より)

タイムラインE=タイムラインA:2026年

モニカ・ランボーは、最後の戦いの後に開いてしまった別の世界へ通じる時空の穴を封じる際に、自らも別の世界に入り込んでしまいました。

ベッドで目覚めるとそこには母の姿があり、無事だと思ったのもつかの間、X-MENのビーストことハンク・マッコイが現われます。さらに、母の姿をした女性はバイナリーという名の別の次元のヒーローだったのでした。

モニカは時空の穴を通じてタイムラインAの現実に飛んでしまったというわけです。(『マーベルズ』より)

最後にもうひとつ補足をします。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降のMCU作品の多くは『インフィニティ・ウォー』の指パッチンによって、5年間の時間的な隔たりが存在します。ですので、基本的には私たちが今生きている・見ているこの時代と同じではありません。つまり、現実との時間のギャップは考慮されていないまま進んでいるわけですね。

一方で、『マーベルズ』は劇中の設定が2026年であるため、モニカが時空の穴を抜けてFOXのX-MEN映画のタイムラインでの同じ年に降り立ったと仮定して、2026年としました。

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