第22回定期検査がほぼ終了、原子炉起動
九州電力株式会社(以下「九州電力」)は8月28日、川内原子力発電所2号機の定期検査がほぼ終了し、発電を再開すると発表した。
鹿児島県薩摩川内市にある川内原子力発電所では、1号機が通常運転中、2号機は4月から第22回定期検査を行っていた。所要の検査がほぼ終了したため8月29日に原子炉を起動、翌30日には臨界に達し、31日に発電再開の予定。
以後は徐々に出力を上昇させながら各機器の機能確認を行い、9月下旬には国による総合負荷性能検査を受け、通常運転に復帰する予定だ。同発電所の1号機と2号機はそれぞれ1984年と1985年に運転開始され、ともに定格出力89万kWとなっている。
優れた蒸気発生器で被ばく量の低減へ
今回の検査期間中に実施した主な工事としては、燃料の取り替えの他、機器が2点で更新された。
長期的な安全運転と検査に必要な伝熱管点検の際の被ばく量低減や予防保全の観点から、より耐食性に優れた素材を使用した最新設計の蒸気発生器に取り替えを行った。
また海水系統では、原子炉冷却に必要な海水を供給するポンプを別タイプと取り替え、信頼性の向上を図った。
九州電力は引き続き安全確保を最優先に、安全・安定運転に万全を期していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
九州電力 リリース
http://www.kyuden.co.jp/press_180828-1.html