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中部電力など、風力発電所用「新型落雷検出装置」を開発し発売

  • 2018年4月28日
  • エネクトニュース
風力発電所用”新型落雷検出装置”を開発・販売
中部電力株式会社と中部大学は4月23日、風力発電所の風車への落雷を高精度で検出でき、かつ低価格の新型落雷検出装置を共同で開発するとともに、開発品の販売は株式会社昭電が2018年6月から開始すると発表した。

風車に落雷した場合、落雷の多い地域では、安全確保のため風車を自動停止させることが義務付けられ、風力発電所の風車には落雷検出装置を取り付けているが、近隣への落雷でも動作する例が多いことから、風車の稼働率を低下させ経済性を損なう要因の一つになっている。

現在、高精度な落雷検出装置としては、雷電流で発生した磁界によりコイルに流れる誘導電流を検知するロゴスキーコイル型装置が知られているが、高価なため導入は進んでいないのが実態という。

この開発品は、風車に3個の磁界センサを取り付けることで、落雷により発生する磁界の大きさと方向から、落雷があった風車を正確に特定するもので、構造が単純であり設置も容易なことから、これまでの課題だった高精度と低価格の両立を可能にしたものとなる。

高精度検出と低設置コストから経済性に優れる
この主な特長としては、落雷の誤検出が少なく高精度のため、風車の不要な停止を避けることができるとともに、ロゴスキーコイル型と比べ約3分の1~10分の1のコストで設置ができ、経済性に優れることとなる。

また、構造が単純なため設置が容易で、既に運転中の風力発電所にも取り付けできる。

さらに、洋上風力発電の場合は、設備を船で巡回点検するため点検に時間をかかっていたが、落雷検出により点検すべき風車が事前に特定可能なため、点検時間の大幅な削減につながるとしている。

(画像はプレスリリース別紙より)


▼外部リンク

中部電力株式会社 プレスリリース
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/

(別紙)新型落雷検出装置の開発概要
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/

 

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