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燃料電池向けに高性能な電解質膜の開発に成功

  • 2017年10月28日
  • エネクトニュース
これまで実用化されていない非フッ素系の新素材
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は10月26日、山梨大学に委託した燃料電池に関する技術開発事業において、非フッ素系の優れた電解質膜の開発に成功したと発表した。

これまで家庭用燃料電池(エネファーム)や燃料電池自動車(FCV)で実用化されてきた燃料電池には、柔軟性やコストなどでさまざまな課題が残るフッ素系の電解質膜が広く利用されてきた。

NEDOは2014年に環境省が発表した水素・燃料電池の技術開発における計画に沿って、耐久性が高くかつ高性能な新しい材料の開発を目指してきた。

分子構造を最適化して化学耐久性を飛躍的に高める
この事業では耐久性に優れたポリフェニレンの構造に着目し、分子レベルで組成比を最適化させることによって、透明でかつ柔軟な薄膜を形成することに成功した。

新素材はこれまで開発された炭化水素系の電解質膜と比較して化学耐久性が高く非常に安定的であり、発電においては、現行のフッ素系電解質膜と同等の発電性能を持っている。

この研究は現行の固体高分子形燃料電池で非フッ素系の電解質膜が使用できる可能性を示し、将来の燃料電池設計に新たな発展と展開をもたらすことが期待されている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100865.html

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