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利用温域が2倍の廃熱利用冷凍機を新開発

  • 2017年5月18日
  • エネクトニュース
従来のシステムに比べて熱回収量が約2倍
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は5月16日、同機構のプロジェクトで廃熱の利用可能温度を約2倍に拡大した冷凍機の開発に成功したと発表した。

このプロジェクトでは日立ジョンソンコントロールズ空調と日立製作所が開発に成功した。従来は駆動熱源となる温水を95度Cから75度Cまで利用できたが、新技術の搭載で51度Cまで熱回収に利用可能となった。

新型冷凍機DXSでは新技術の採用により、熱回収が二段階で行われる。熱源の温水単位量あたりの熱回収量が約2倍になり、温水搬送に必要な動力も半減した。温水循環ポンプのダウンサイジングも可能になった。

未利用の産業廃熱活用促進に大きな期待
現在、運輸や産業、民生で用いられている一次エネルギーの半分以上が未利用のまま廃熱として捨てられているという。このような背景で、NEDOはエネルギー需要の削減のみならず、回収と再利用を可能にする技術開発の促進に力を入れてきた。

DXSは廃熱利用の効率を大幅に向上させ、工場や地域の熱供給ネットワークにおいて、未利用熱活用を促進すると期待されている。開発に携わった日立ジョンソンコントロールズ空調はこの技術を適用した吸収冷凍機を製品化し、4月から販売を開始した。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100768.html

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