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飛騨高山のバイオマス発電所、地元材ペレット利用で温浴施設に熱供給

  • 2017年5月6日
  • エネクトニュース
国内初、FITを利用した小型高効率木質ペレットガス化熱電併給システム
飛騨高山グリーンヒート合同会社と株式会社洸陽電機は5月1日、「飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所」が完成し、4月28日に竣工式を実施したと発表した。

同発電所の設備設計・施工は洸陽電機が担当。発電設備には、ドイツのブルクハルト社製の小型高効率木質ペレットガス化熱電併給システムを採用した。同システムの導入は、群馬県上野村に続いて国内2例目で、固定価格買取制度(FIT)を利用したものは国内初だという。

日本一の森林面積を活かして温浴施設に熱供給も
同発電所が建設された岐阜県高山市は、92%を森林が占め、日本一の森林面積を誇る。数年前から森林資源の活用を進めてきた同市の事業支援と県の事業補助のもと、同発電所が完成した。

発電燃料である木質ペレットの供給は、同市に拠点を置く木質燃料株式会社が行う。地元材を活用することで、継続した雇用創出が可能だ。また、同システムの導入により、未利用木材を加工した木質ペレットを発電燃料として利用することができるようになった。

発電の際に生じた熱は、温浴施設「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館」に供給し、ボイラーで使用する灯油を年間約124kl削減。発電効率は30%で、熱利用も含めると総合エネルギー効率は最大で75%にのぼる。

年間発電量は約126万kWhで、このうち送電量は約120万kWhを見込んでいる。これは一般家庭約368世帯分の年間消費電力に相当。発電した電力はFITを利用し、中部電力株式会社へ全量売電する予定だ。

同事業は、再生可能エネルギーの導入拡大を目指す「高山市新エネルギービジョン」に基づく取り組みの一環として、豊かな自然と人が調和した持続可能なまちづくりに寄与していくとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

洸陽電機 プレスリリース
http://www.koyoelec.com/release/20170501-1755.html

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