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太陽光パネルの飛散を防止する設計ガイドライン策定へ、実証試験を開始

  • 2017年4月30日
  • エネクトニュース
太陽光発電システムの安全性が問題に
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と一般社団法人太陽光発電協会、奥地建産株式会社の3者は4月26日、構造安全性の高い太陽光発電システムの実現に向けた耐風圧性能の実証試験を開始した。

太陽光発電システムの導入量は2012年7月に開始した固定価格買取制度により増加。それに伴い、構造設計が不十分であるものや誤った一部のものについて、強風による損壊被害が報告されるようになり、太陽光発電システムの安全性が注目を集めている。

こうした中、太陽光発電システムの設置者が責任をもって点検を強化し、パネル等の飛散による被害を防止するよう、台風シーズンを控えた4月10日、経済産業省が注意喚起を行うなどの動きがあった。

2019年2月末までに設計ガイドライン策定へ
一方、構造強度を上げるだけではなく、発電コストを削減して経済性を高めることも重要な観点だ。このような状況から、太陽光発電システムの安全性と経済性を確保した設計ガイドラインが必要とされている。

そこで、NEDO、太陽光発電協会、奥地建産の3者は、太陽光発電システムの自然災害や経年劣化に対して、安全性と経済性を両立させるような評価および設計手法を確立するため、構造安全性の課題に関する調査、研究を実施。今般の実証試験に至った。

この実証試験では、台風等の強風に対する構造安全性を確認するために、世界最大規模の水平型動風圧試験装置を奥地建産の本社工場(大阪府松原市)に導入。実際の太陽電池とその支持架台を対象に、台風などの強風時を超える条件で耐風圧性能の確認を行う。

同プロジェクトでは、実証試験で得られた知見をもとに、地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドラインを2019年2月末までに策定することを目指している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100757.html

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