台湾でパンダ三昧! 動物園からパンダグッズ、パンダグルメまで「台北パンダ旅」徹底ガイド

  • 2025年4月1日
  • CREA WEB

餌の笹をモリモリ食べる圓圓。

 台北動物園で初めて赤ちゃんパンダ「圓仔(ユェンザイ)」が生まれてから、早くも10年以上が経ちました。誕生当時に、「赤ちゃんパンダに出会えるのは今だけ! 台北動物園へ行こう」でご紹介しましたが、圓仔はすくすく成長し、まもなく12歳の誕生日を迎えます。

 圓仔は人懐っこく、食事の時間にはファンサービスもたっぷり。その妹「圓寶(ユェンバオ)」も5年前に誕生し、現在、台北動物園では母親の「圓圓(ユェンユェン)」と共に、3頭のパンダが飼育されています。

 今回は、パンダを上手に観察するためのコツや、見るだけではない楽しみ方をご紹介します。


動物園でパンダに会おう! 観察のコツもご紹介

◆台北動物園


台北動物園入り口。

 赤ちゃんパンダが公開された当初は整理券が配布され、ゆっくり観覧するのが難しい状況でした。しかし、現在は上野動物園のような混雑はなく、比較的自由に見学できるようになっています。

 パンダの給餌は1日5回、8:40、11:10、13:40、15:40、そして閉園後に行われます。朝一番の給餌は開園前ですが、9時の開園と同時にパンダ館へ向かえば、ちょうど食事中のパンダを見られるかもしれません。

 入園料は、一般料金は100元、台北市民は60元、6〜11歳のお子さんは台北市民かどうかにかかわらず50元、5歳以下は無料です。チケットは窓口で購入できるほか、台湾で利用できる交通系ICカード(悠遊卡)などでも入場可能です。

 入場ゲートをくぐると右側にインフォメーションセンターがあるので、そちらで全体MAPを手に入れてから見学すると、より効率よく楽しめます。


MAPは日本語版もあります。園の敷地面積は、整備区域も含めて165ヘクタール。上野動物園の約12倍の広さです。

 お目当てのパンダ館は入場ゲートから近く、まっすぐ進むと2〜3分で到着します。まず目に入るのは、屋外展示場。基本的に屋外と屋内に1頭ずつ展示されているようです。なお、台北動物園にはパンダが3頭いますが、展示されるパンダは2頭ですので、ご注意ください。


雨の日でも、小雨程度なら屋外展示を見ることができます。パンダ館に入る前に、まずこちらで本日展示されているパンダが、どのパンダかチェックしましょう。

 こちらがパンダ館の内部です。屋内には2部屋ありますが、基本的に左側の部屋でパンダが展示されているようです。

 右側の部屋は、屋外展示のパンダが餌をもらうタイミングに、一時的に室内に移動するときの待機部屋として使用されます。食事の時間になると、パンダがこちらに移動し、餌の準備ができるまで待機しているので、パンダを撮影する絶好のチャンス!


展示室にその日のパンダの名前が貼られているので、ぜひチェックしてみてください。一番愛嬌があるのが圓仔と言われています。

 写真はまさに食事タイム(土曜日の11:10)のときのもので、屋内展示のパンダがご飯を食べています。こんなにも混雑のない余裕のある状態で見学できるのが魅力です。

 屋内と屋外、どちらのパンダから餌を与えるかは、その時々で変わります。見極めのポイントは、屋内のパンダが展示室の裏に移動するのと、屋外のパンダが右側の展示室内に入ってくるのと、どちらが先かです。餌の準備はパンダがいないタイミングで行われるので、まずは屋内にいて、どちらが先に行動するかで判断してください。


あとのパンダの餌やりは、先に食事を終えたパンダが展示場所に戻ってから開始されるので、一方のパンダの撮影をじゅうぶん楽しんだあとに移動しても間に合います。

食事タイムの圓寶と圓圓の姿を動画でチェック!

 パンダ館の中には、パンダグッズが豊富に揃ったショップもあります。さまざまなサイズやポーズの愛くるしいパンダのぬいぐるみが店内に並び、みなさんをお待ちしています。ぜひ、お気に入り見つけて、日本にお持ち帰りください。


ぬいぐるみを中心に、指人形やキーホルダーなど、バリエーション豊かな商品が揃っています。

 最後におまけ情報です。実は、台北動物園ではコアラもたくさん飼育されています。コアラの食事タイムは、13:00〜14:00にかけて1頭ずつ順番に餌をもらうという流れなので、この時間帯にコアラ館に行けば、活動的なコアラの姿が楽しめます。パンダと併せて、コアラにもぜひ会いに行ってみてください。


こちらは、土曜日13:30のコアラ1館の様子です。コアラ館は、1館と2館の2つが隣接しています。

食事タイムのコアラたちの姿を動画でチェック!

台北動物園

所在地 台北市文山區新光路二段30號
電話番号 02-2938-2300
営業時間 9:00〜17:00
アクセス MRT文湖線動物園駅出口1より徒歩約2分

迪化街の人気雑貨店でパンダグッズをチェック!

◆小花園


店舗は、迪化街の南京西路側の入り口のすぐ近くにあります。最初にどんな商品があるかを下見しておき、最後に購入するのがいいかもしれません。

 パンダが描かれた大人用のグッズを販売しているお店は少ないのですが、台湾らしい雑貨にパンダの絵柄を取り入れたアイテムを扱っている素敵なお店が、観光客に人気の漢方・乾物街「迪化街」にあります。

 こちらのショップの主力商品はチャイナシューズですが、室内スリッパなども販売しています。伝統的な花柄デザインのものはもちろん、かわいらしいパンダの刺繍が施されたスリッパは、人気商品のひとつです。


男性用(LまたはXLの2サイズ)と女性用(S〜XLまで4サイズ)があります。写真は女性用スリッパ1,090元。

 バッグに付けられているパンダのワッペンを好きな商品に付けてもらったり、お気に入りのパンダの写真を持参して、それを基にその場で商品に刺繍を施してもらったりといったオーダーメイドも可能です。


店舗内で販売している商品には基本的にすべて刺繍を施せますので、相談してみてください。

「台湾のルイ・ヴィトン」とも呼ばれるほど人気の漁師網バッグも販売されています。パンダの刺繍はもちろん、タピオカミルクティーや小籠包などの台湾らしいモチーフもあり、ほかとは一味違うお土産を探している方におすすめです。


バッグについた號数で価格が異なります。1號160元、3號180元、5號200元。

小花園

所在地 台北市大同區南京西路237號1樓
電話番号 02-2555-8468
営業時間 9:30〜19:00
アクセス MRT北門駅出口3より徒歩約5分

台北駅でかわいいパンダまんを実食!

◆葡吉


台北駅構内にあるので、買い物には大変便利。高速鉄道などを利用した長距離移動の前に、旅のお供としてパンダまんはいかがでしょうか?

 台北駅1階の広々としたロビースペースには、多くの食品店が立ち並んでいます。その中の1店舗、蒸し饅頭の人気店でパンダの形をした商品を購入できます。

 こちらのお店では、台湾の点心らしい肉まんや豚の角煮まんなどの食事系饅頭と共に、スイーツ系饅頭としてパンダの形をしたゴマまん(熊貓造型芝麻包)も販売されています。


メニューの一覧。左下にあるのがパンダの形のゴマまん。1個35元です。

 冷蔵ケースには、お持ち帰り用のパンダの形をしたゴマまんが並んでいます。隣には、とろとろのカスタードクリームが入った豚の形の饅頭も。その場で食べる用に1個ずつバラ売りしているので、1つから購入可能です。


かわいらしい2つの商品が、並んでディスプレイされています。

 こちらがその場で食べられるパンダの形のゴマまん。中にはゴマクリームがたっぷり入っているので、かぶりつくとあふれ出すかもしれません。パクッと一口でも食べられるほどのサイズです。


1個35元とお手頃価格なのがうれしい。手の平の半分くらいの大きさです。

葡吉(微風台北車站店)

所在地 台北市中正區北平西路3號
電話番号 02-2314-9858
営業時間 10:00〜22:00
アクセス MRT台北駅構内1F

行列のできる人気店でパンダメニューを堪能

◆犂園湯包館


レストランが少ないエリアにありますが、夜には行列ができるほどの人気店です。

 本格的な上海料理レストランにパンダメニューがあるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、実はあまり知られていないメニューがあるのです。こちらの店舗は、知る人ぞ知る小籠包の人気店でもあり、パンダメニューと共に、おいしい食事が楽しめます。

 店内は、小籠包の調理風景を見学できるようなデザインになっています。座席が少ないため、訪れる際は予約することをおすすめします。


お茶や小籠包のつけダレなどはセルフサービスです。

 パンダメニューの前に、ぜひご紹介したいのが絶品小籠包。皮は薄いのに肉汁たっぷりの匠の仕上がりとなっています。プレーン味の「上海小籠湯包」もおすすめですが、ぜひ試していただきたいのが、このお店でしか味わえないであろう「羅勒鮮蚵湯包」です。牡蠣とバジルが入った小籠包は、驚くほどのおいしさ。未知の味との出会いに、箸が止まらなくなります。


左「羅勒鮮蚵湯包(バジルと牡蠣)」200元、中「上海小籠湯包(プレーン)」150元、右「絲瓜蝦仁湯包(ヘチマとエビ)」200元。この小籠包三兄弟は必食メニューです。

 そして、忘れてはいけないパンダメニューが、こちらの「流沙奶皇包(トロトロクリームまん)」。写真付きのメニューがないので、文字だけではパンダメニューだと気づかない方も多いようです。しかし、パンダをモチーフにしたかわいらしい形なので、注文をお忘れなく。こちらは1個ずつの注文で、1つ50元です。


訪問時、蒸し上がったクリームまんの1つからクリームが漏れ出してしまっていたのですが、それに気づいた店員さんがすぐに謝罪し、新しく蒸し上がったものをもう1つ提供してくれました。対応もすばらしいです。

犂園湯包館

所在地 台北市松山區南京東路三段256巷24號
電話番号 02-2721-5532
営業時間 11:30〜14:30、16:30〜21:30
アクセス MRT南京復興駅出口5より徒歩約3分


矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影=矢作晃之

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