【静岡県 〜春の絶景・風物詩10選〜】日本平夢テラスから富士山を一望。春は新茶の新緑も/2025年版

  • 2025年4月6日
  • CREA WEB

 日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。

 今回は、静岡県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!


◆日本平夢テラス


日本平夢テラス。

 標高300メートルの丘陵地・日本平に位置する「日本平夢テラス」の3階「展望フロア」からは、駿河湾ごしに仰ぎ見る富士山、眼下に見える清水港、伊豆半島、南アルプスなどが一望でき、360°の大パノラマビューは、まさに至福の絶景。

 四季折々の美しい姿を見せてくれる富士山に代表される、四周の眺望を存分に楽しめる。また、夜には静岡市を一望できる夜景も見られる。

 1階は「展示エリア」となっており、日本平の歴史や文化、地形の成り立ちなどを学ぶことができるほか、隈研吾建築都市設計事務所による、静岡県産の木材をふんだんに使った、周囲の自然と調和した建物を感じることができる。また、2階「茶房夢テラス」の「お茶カフェ」では、静岡県産のお茶や季節のお菓子とともに、景色を楽しみながらくつろぐことも。

 4月中旬・下旬から5月上旬にかけて、静岡市は「新茶」の季節。茶畑と富士山の景観を楽しむのも一興だ。

日本平夢テラス(にほんだいら ゆめてらす)

所在地 静岡県静岡市清水区草薙600-1
https://nihondaira-yume-terrace.jp/

◆「石部の棚田」田植え祭


石部の棚田。

 伊豆半島の西側の先端に位置する静岡県松崎町にある標高120〜250メートルの場所にある棚田。「つなぐ棚田遺産」にも認定されている石部の棚田は、駿河湾越しに富士山や南アルプスを一望できる景勝地だ。一時耕作面積が次第に減り、耕作放棄した田んぼが目立っていたが復田を遂げ、今の美しい景観を保っている。

 5月中旬の田植え祭には県内外から多くの人が参加し賑わいを見せる。田植え祭の次の週末にはライトアップイベント「石部の灯り」が行われ、4.2ヘクタールの田んぼが幻想的な風景を見せる。

見ごろの時期:例年5月中旬

「石部の棚田」田植え祭(いしぶのたなだ たうえさい)

所在地 静岡県賀茂郡松崎町宮内301-1
https://ishibu-tanada.com/

◆那賀地区・田んぼを使った花畑


那賀地区・田んぼを使った花畑。

 賀茂郡松崎町那賀地区は「ふじのくに美しく品格のある邑づくり」連合によって「美しく品格のある邑」にも認定されている、その地域ならではの魅力を大切にするのどかな風景が広がる町。「みんなでつくる、みんなの花畑」をスローガンに約3万平方メートルの水田に美しい花畑が広がっている。

 毎年2月中旬から順々に開花する「アフリカキンセンカ」、「るりからくさ」、「姫金魚草」、「つましろひなぎく」、「ひなげし」、「矢車草」の6種類の花々。一面に花畑が広がり、まるでおとぎ話の世界にいるかのよう。開花時期が少しずつ異なり、訪れる時期によって、いろいろな表情を見せる花畑でもある。

 本物の人間のようなリアルかかしも設置されているのもおかしみがある。「花とロマンの里」を謳う松崎町の代表的な花畑だ。

見ごろの時期:例年3月〜5月

那賀地区・田んぼを使った花畑(なかちく・たんぼをつかったはなばたけ)

所在地 静岡県賀茂郡松崎町那賀
https://www.fujinokuni-mura.net/nakachiku

◆道の駅天竜相津 花桃の里


道の駅天竜相津 花桃の里。

 四方を天竜美林が囲み、茶畑が山肌を覆う自然豊かな地域。地域の観光スポットである船明ダム湖にかかる「夢のかけ橋」からは、悠々と流れる天竜川と山々を見渡せる。

 春には500本の花桃が咲き誇り、ダムの青々とした水面から薄ピンクの桜の花びらが舞い散る様を鑑賞することができる。

 カヌー体験ができる「天竜相津マリーナ」や、歩行者・自転車専用の「夢のかけ橋」もあり、1日ゆっくり楽しめるスポット。花桃ソフトクリームや期間限定の花桃まんじゅうなど、季節を感じさせるグルメもズラリ。絶景とあわせて楽しみたい。

見ごろの時期:例年3月上旬〜中旬ごろ

道の駅天竜相津 花桃の里(みちのえきてんりゅうそうづ はなもものさと)

所在地 静岡県浜松市天竜区大川31-10
https://www.fujinokuni-mura.net/hanamomo/

◆山中城跡


山中城跡。

 山中城跡は箱根山の標高約580メートルの場所にあり、後北条氏の「北条流築城術」によって築かれた山中城の遺構が、復元・保存された国の史跡。

 戦国時代末期に後北条氏によって築かれた山中城は豊臣秀吉の小田原征伐で激しい攻撃を受け、北条氏の滅亡とともに廃城になったと伝えられている。

 現在、城跡は公園として整備されており、障子堀や畝堀が残っている。残春には富士山を背景につつじの花が咲き誇り、ワッフルのような障子掘を華やかに彩る様子は必見。

山中城跡(やまなかじょうあと)

所在地 静岡県三島市山中新田
https://www.mishima-kankou.com/spot/282/

◆富士山とれんげ畑


富士山とれんげ畑。

 富士市富士岡地区は、富士山を背景に田んぼが広がるのどかな田園地帯。

 田んぼに緑広がる初夏や稲穂が黄金色に映える秋など、どの季節も郷愁を誘う日本の原風景を楽しむことができるが、れんげが咲き誇り一面が柔らかな紫色に染まる4月頃の景色は春ならではの光景も見どころ。

 この場所はその景色の中を走り抜ける新幹線の姿を撮影できる人気の写真撮影スポットでもある。今しか撮影できない貴重な風景をフィルムにおさめようと、多くのカメラマンや鉄道ファンが足を運ぶ。

富士山とれんげ畑(ふじさんとれんげばたけ)

所在地 静岡県富士市富士岡南東部市民プラザ付近
https://www.fujisan-kyokai.jp/viewspot50/374

◆牧之原大茶園


牧之原大茶園。

 見渡す限り緑の絨毯が広がる総面積5,000ヘクタールの牧之原大茶園は、静岡茶の生産量の40%を占める日本一の大茶園。

 この地のお茶の栽培は、駿府に居を移した徳川慶喜公に同行してきた武士たちを中心に始まったとされる。

 春には新芽が一斉に芽吹き、青空の下に柔らかな若緑広がる日本の原風景は見る人の心を和ませてくれる。

牧之原大茶園(まきのはらだいちゃえん)

所在地 静岡県牧之原市、島田市
http://hellonavi.jp/detail/page/detail/1225

◆天竜浜名湖鉄道 桜木駅〜原谷駅の桜並木


天竜浜名湖鉄道 桜木駅〜原谷駅の桜並木。

 天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)は静岡県の西部を走る単線の鉄道。

 コトコトとのどかな日本の原風景の中を走る天浜線の春のイチオシは、桜木駅から原谷駅の区間。桜木駅の周辺や、いこいの広場駅から原谷駅あたりまで続く桜並木など、3.9キロの区間で車窓の中から咲き誇る桜を楽しむことができる。

 自転車で颯爽と桜並木を駆け抜けるのもおすすめ。

天竜浜名湖鉄道 桜木駅〜原谷駅の桜並木(てんりゅうはまなこてつどう さくらぎえき〜はらのや)

所在地 静岡県掛川市富部、本郷
https://www.tenhama.co.jp/

◆筏場のわさび田


筏場のわさび田。

 水がきれいで一年を通して冷涼な場所でしか育たないわさび。この条件を満たすのが伊豆市の筏場。

 筏場のわさび田は棚田状になっており、清流のせせらぎと視界一面に広がるわさび田の美しい眺めを楽しむことができる。

 いつ訪れてもきれいな空気と清々しい緑のわさびが迎えてくれますが、白いわさびの花が咲く早春(1〜2月)や、新しいわさびの葉が生い茂る春(3〜4月)が特におすすめ。

筏場のわさび田(いかだばのわさびだ)

所在地 静岡県伊豆市筏場
http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=4029

◆熊野の長藤


熊野の長藤。

 熊野の長藤のいわれは、平安時代末期にこの地域(遠江)の国司だった平宗盛の寵愛を受けた熊野御前に由来する。

 熊野御前が生前愛したと伝えられる行興寺の長藤は樹齢800年を超える巨木で、国指定天然記念物に指定されています。隣接する豊田熊野記念公園の藤棚と合わせるとその面積はなんと1,600平米。

 某人気アニメでも鬼が嫌うと近頃話題の藤の花。藤の花の香りと紫色のグラデーションが広がる幻想的な空間が日頃の疲れを癒やしてくれる。

熊野の長藤(ゆやのながふじ)

所在地 静岡県磐田市池田/行興寺
https://hellonavi.jp/detail/page/detail/2111

文=CREA編集部

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