台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
台湾は温暖ですが、暮らす人たちは鍋料理をワイワイ食べるのが大好き。最近は台南生まれの牛肉鍋が大人気。しゃぶしゃぶの雰囲気もあるけれどやっぱり違う新名物をどうぞ。
台湾の牛肉鍋って?
・台南が発祥
・スープが具だくさん&大きい
・牛スジなどの出汁を使う
・トマトやトウモロコシが入る
台南の伝統的な雰囲気をポップにアレンジした店。基本の「溫體牛蔬果湯頭」350元(写真は2名分)を注文し、既に野菜や牛テール、バラ、スジが煮込まれているところにしゃぶしゃぶ肉を追加する。
肉はすべて台湾産で、大きな塊で仕入れたら、スープに、しゃぶしゃぶにと余すことなく使い切る。
そして、鍋の中は台南スタイルらしく、具がゴロゴロ! キャベツ、トウモロコシ、大根、トマト、ネギに豆腐と食べ応え抜群だ。
しゃぶしゃぶで食べる上質なヒレ肉「頂級溫體牛肉盤」は時価。薄切りの肉を3〜5秒間、スープの中で泳がせる。それでも濃厚なスープの味が絡み、おいしさ倍増!
スープを仕込んでいるというので厨房を覗かせてもらうと、巨大な寸胴の中に衝撃的な量のリンゴが入っていた! フルーティなおいしさはここからきていたのだ。
サイドメニューも充実しており、やはり牛肉を使ったものも豊富。「香菜炒牛肉」はパクチーと牛肉の炒めもので、たまり醤油や豆板醤を使って深い味わいだ。
オリジナルワインも作るなど、アルコールメニューも豊富。
民生輝牛肉鍋(ミンシェンフェイニョウロウグォ)
所在地 台北市大安區延吉街137巷28號
電話番号 02-2778-5898
営業時間 12:00〜15:00、17:30〜22:00
定休日 月曜
Facebook https://www.facebook.com/MinShengHui/
看板メニューの「牛肉爐小鍋」は、美しい銅鍋に入った牛ベースのコクのあるスープに、甘いトウモロコシやトマト、キャベツなどの野菜、エビと白身魚のすり身団子、もちろん牛スジとバラがやわらかく煮えている。やはり、ゴロゴロと大きい具が特徴的だ。
基本の鍋に加え、3種類の肉の日替わり盛り合わせ「上選溫體牛肉」を追加するのがおすすめ。もはやほとんどの人がこの組み合わせを楽しんでいるという。
1枚めの肉は取り分け茶碗に肉を入れ、あつあつのスープをかけ、レアで。まるでフランス料理の牛ブイヨンのようなクリアで旨味の濃いスープと、肉そのもののおいしさを両方楽しめる。
スープだけでも十分においしいが、タレコーナーには台南名物の甘い味噌や、豆板醤、たまり醤油、生姜などが用意されているので味変も忘れず楽しんで。
牛肆(ニョウシー)
所在地 台北市中山區吉林路422號
営業時間 17:00〜22:00
電話番号 0905-080-026
定休日 月・火曜
※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包や魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの台湾特集はCREA Due『愛しの台湾』でお読みいただけます。
文=北條芽以
写真=志水 隆
コーディネート=矢作晃之(TOP TAIWAN)