スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。暑さも少しずつ和らぎ、実りの秋がやってきました。ほっくりとしたやさしい甘さに癒されるかぼちゃの焼き菓子で、ほっと心ほどけるティータイムを楽しみませんか。今回は「滋味菓子屋」のかぼちゃを使ったバターサンドとパウンドケーキをご紹介します。
「栄養の詰まった身体が喜ぶおいしいお菓子を作りたい」という思いから生まれた「滋味菓子屋」。長年パティシエとして働いていた店主の大松美理さんは、体調を崩したときに食生活を見直す機会があり、苦手だった雑穀や野菜を取り入れた食事を続けたところ調子が良くなったのだとか。その経験から食べ物の大切さを改めて実感。栄養価の高いそば粉や玄米粉を使うグルテンフリー、白砂糖よりも穏やかで身体に負担をかけにくいてんさい糖を使用、着色料や保存料は無添加…と、安心で身体が喜ぶ菓子作りを目指しています。シンプルにかぼちゃのおいしさを引き出した焼き菓子をご紹介します。
細長いサブレの間からのぞくバタークリームの丸い絞りや、小粒のレーズンがトッピングされたルックスがなんとも愛らしい「かぼちゃのバターサンド」。お気に入りの皿に綺麗に並べて、思わず写真を撮りたくなりますね。
さっくりとした国産そば粉のサブレに黒ごまの風味と食感が重なり、有機かぼちゃのバタークリームのやさしい甘味がじんわり伝わってきます。かぼちゃの風味を活かすためにてんさい糖を控えめに使用し、バタークリーム特有の重さもないので、罪悪感なく食べることができますよ。
8cmほどの小さなサイズが可愛い「緑黄色野菜とそば粉のパウンドケーキ」。丁寧にラッピングされ、ちょっとしたお礼やお返しにも喜ばれそうです。
そば粉の生地ににんじんのピューレを加えてほんのりとした甘味に仕上げ、さらにその上には抹茶風味のそば粉生地をのせています。しっとりとした食感に、小さくカットされたかぼちゃがほっくり。栄養たっぷりの無農薬野菜を使って甘さ控えめなので、朝に食べるのもおすすめです。一日の始まりを幸せな気持ちで始められますよ。
店のコンセプトや世界観に惹かれる人が急増中で、オンラインショップで販売を開始すると数時間で完売する商品もあるそう。詳細はInstagramをチェックしてみてくださいね。この秋は、体も心も満たしてくれる「滋味菓子屋」の焼き菓子を召し上がれ。
