
四季折々の味わいや視覚的な美しさで季節感を表現する和菓子。そんな魅力的な和菓子にスポットを当ててご紹介する連載「今月のお菓子」。7月は鳩サブレーで知られる鎌倉の銘店、豊島屋の「星乃橋(ほしのはし)」をご紹介します。
「星乃橋」は竹製の涼しげな器に、ブルー、ピンク、ホワイトの3色の天の川、その中に「織姫」と「彦星」をイメージした2つの星をあしらった、日本で古くからある「七夕」のお話にちなんだお菓子。銘菓「鳩サブレー」で知られる鎌倉を代表するお店「豊島屋」で、毎年この時期に販売されています。
天の川を表現しているのは、寒天や水飴を煮詰めた「錦玉」。織姫と彦星にみたてた星型のモチーフは、もち米、砂糖、水を練り合わせて型にした「雲平(うんぺい)」。どちらも江戸時代から伝わる和菓子の製法を用いて作られているのだそう。
豊島屋の「星乃橋」は、7月7日(金)まで一部店舗のみの期間限定で販売がされています。鎌倉の若宮大路にある本店では毎年、七夕飾りもあしらわれていますよ。
鎌倉散策の際には、星空に願いを込めて季節ならではのお菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。