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江ノ電が門のすぐ前を通り抜ける♪縁側でのんびりくつろぐ甘味処。鎌倉「無心庵」

  • 2023年6月2日
  • ことりっぷ


江ノ電の線路を渡った先に風情のある門構えの「無心庵」。大正時代に建てられた数寄屋造りの家屋をリノベーションした甘味処で、毎朝時間をかけて手入れをする庭には130種類もの植物が緑を生い茂らせ、可憐な花を咲かせます。鎌倉らしい風情を感じて、ほっと一息ついてはいかがでしょうか。
昔ながらの木戸門に白い暖簾が掛かる「無心庵」。築100年以上の端正な日本家屋をリノベーションした甘味処で、門のすぐ前を江ノ電が走る鎌倉らしい佇まいです。
控えの間の奥にお座敷が広がります。現在のオーナーのおばあ様が30年以上前に開いたお店の雰囲気は今も当時のままで、気さくなお人柄に近所の子供たちにも慕われていたのだそう。ご主人からは「純粋で無心な女性」とよく言われていたことから屋号が付けられました。
毎朝手入れする庭にはモミジやツバキの木々をはじめ、アジサイや茶室にも活けられる二人静や紫蘭などの可憐な山野草が次々と花を咲かせ、その数は約130種類にも。こうしたお庭の花は床の間や壁際の花入れにそっと活けられています。
和室の奥は縦長の窓に格調のある御簾(みす)のかかるクラシカルな洋間です。バリアフリーの視点からイス席を設けていて、多くの人にゆっくりとした時間を過ごしてもらいたいという思いが込められています。テーブルには帯をリメイクしたクロスがかかり、時おりガタンゴトンと行き交う江ノ電の音が響きます。
はじめて訪れてもどこか懐かしく、広々とした畳の上でのんびりとくつろげます。開店当初は、北海道産の赤えんどう豆を3日間かけて煮る「豆かん」(700円)などシンプルな甘味がメインだったものの、お客さんからだんだんリクエストが多くなってメニューが増えたのだとか。いつしか看板商品となった「クリームあんみつ」もその一つで、大きなアイスクリームと品のいい甘さのこしあん、フルーツや寒天、赤えんどう豆といった王道スタイル。トロリとした黒蜜はおかわり自由です。
夏と冬ではメニューが入れ替わり、「田舎汁粉」(850円)も夏は冷やし、冬は温かいものといた具合になります。さらに小豆を煮る時も汗をかく夏の時期は塩分をやや多めにするなど、季節によって配分を微妙に変える手づくりならではの配慮も。風流な和室で季節に合わせた甘味をゆっくり味わってくださいね。

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