
簡単に習得できて、すぐに使えるiPhoneやスマホの撮影テクニックを写真教室「たのしいカメラ学校」主催の矢島直美さんが伝授。今回の写真レッスンは、フォトジェニックな「京都」の旅。旧邸御室、うめぞの茶房、あじき路地、京都市京セラ美術館、北野天満宮、桝屋高尾......など、撮影におすすめなスポットも含めて、旅先で役立つテクニックを数回にわたってお届けします。
第2回は、京都市上京区にある神社「北野天満宮」と北区にある「うめぞの茶房」へ。今回の写真はすべてiPhone 14 Proで撮影しています。ここではiPhone 14 Proの機能をご紹介しますが、同様の機能を搭載する機種もありますので、ご自身のスマホをチェックしてみてくださいね。
北野天満宮では、手水に季節のお花を飾りつけた花手水が訪れる人の目を楽しませています。引きで撮影するのも綺麗なのですが、iPhone 13 Pro・ iPhone 14 Proシリーズに搭載されているマクロモードなら、被写体に約2センチまで近づけるので、普段では気が付かない花の細部の美しさに迫ることができます。
マクロモードがついていない機種の場合は、スマホに装着する別売のマクロレンズでチャレンジしてみましょう。マクロ撮影は、被写体に近づくためカメラの影が被写体にかかりやすいので、影がかからないようにカメラを少し傾けたりしてアングルを探ります。
神社の撮影では、建物の造形美を引き立てるように、座ってみたり回り込んでみたり、いろんな角度から見て構図を決めます。撮影はグリッドを参考に水平垂直を整えるのを忘れずに!注意したいのは、撮影マナー。撮影NGな箇所は守り、参拝されている方の迷惑にならないよう配慮することが大切です。
つづいて、歩いて20分弱の距離にある「うめぞの茶房」でティータイム。シンプルでおしゃれな店内には小さな天窓があり光が差し込むため、とてもいい雰囲気で写真を撮ることができます。人気店で混み合うので、他のお客さんに配慮しながら、お店の撮影ルールも守りましょう。
「1×」でぐっとフードに近づいて撮影すると、上部が大きく、下がすぼまって写ってしまいます。
「2×」で撮影すると、歪みにくく、見たままに近い写りで撮れます。「3×」は、より歪みにくく撮影できます。
磨りガラスのやわらかい光が差し込む「逆光」と真横からのアングルから撮影したことで、透明感が増し、被写体の輪郭も強調されました。フードは光によって印象が異なるので、いろんな光でチャレンジしてみてください。
それでは、京都のカメラ旅、第3回も引き続きお楽しみに。