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古民家で焼き菓子やパンを。鎌倉の人気ジェラート店の新業態、大磯「アトリエ サンティ」

  • 2022年8月28日
  • ことりっぷ


湘南の西側にあり、山と海に囲まれのんびりとした時間が流れる大磯。このエリアに2022年7月にプレオープンした「ATELIER SANTi(アトリエ サンティ)」は、鎌倉にある人気ジェラート店「GELATERIA SANTi(ジェラテリア サンティ)」の新業態。ジェラートやアイスクリームの販売に加え、焼きたてのパン、焼き菓子やスペシャルティコーヒーを新たに手がけ、メニューを充実させています。古民家をリノベーションした店内でゆっくり買い物やイートインをして寛いでみてはいかがでしょうか。
JR東海道線大磯駅から海方面へ坂を下って歩くこと約7分、大通りから一本入った閑静な場所にある「アトリエ サンティ」。石段の玄関アプローチや植栽に懐かしさを感じながら進むと、大きなガラス張りの入り口から温かみのある店内が見えてほっこりとした気分になります。
古民家の風情を残した店内は、梁のある高い天井が開放的で木の温もりが伝わってきます。中央にあるカウンターには、焼き菓子やパン、ジェラートがズラリ。その目の前が厨房で、仕切りや壁で遮ることのないオープンキッチンになっています。職人たちの手際のよい作業、表情、声、どこからともなく漂ってくる良い香り…そのライブ感に気分が高揚。奥に進むとイートインスペースがあり、6名が座れる大きなテーブルが2卓とベンチ、庭にも簡易的な椅子が設けられています。
「大磯店では今まで大切にしてきた想いや、やりたかったことを表現していきたいんです」と話すのは、オーナーの松本 愛子さん。2021年2月に静岡県伊豆市にオープンした「GELATO&BAKE SANTi(ジェラート アンド ベイク サンティ)」ではパンも展開し、さらに大磯の新店舗ではお家に気軽に持ち帰れる焼き菓子やコーヒーも新たに手がけ、その場で食べるジェラートやアイスだけでなく、日常に寄り添った幸せをより多くの人に届けます。
さらに、近隣の生産者から規格外の果物や野菜を積極的に取り入れるフードロス対策にも力を入れていきたいそう。人やモノを紡ぎ、地域に根ざしたお店づくりが注目され、プレオープンから間もないですがひっきりなしに客が訪れます。
焼き菓子は、フィナンシェ、パウンドケーキ、サブレなど約12種。有名ホテルで修業した経験のあるパティシエが手がけ、シンプルがゆえに素材の良さがしっかりと伝わります。
英国伝統菓子の「ビクトリアケーキ」は、生地に米粉を入れることでしっとり、そして空気をしっかり含ませてふわっとした食感に。ラズベリージャムの酸味がアクセントを与え、イタリアンメレンゲを合わせたバタークリームがスッとなじむ一体感はこのうえない幸せです。
毎朝焼き上げるフィナンシェは、やさしいキャラメル色になるまで加熱した焦がしバターが味の決め手。フチがカリッと香ばしく、発酵バターの芳醇な香りと味わいがリッチ。信州味噌が甘じょっぱい「フィナンシェ 味噌&ヘーゼルナッツ」もあり、クセになるおいしさですよ。
松本さんが世界旅行の途中で立ち寄った南仏のパンの思い出から、東京・池尻大橋の人気ベーカリー「TOLO PAN TOKYO(トロ パン トウキョウ)」の田中 真司シェフと共に作り上げたパンも注目です。国産小麦を中心に自家製酵母で丁寧に仕込んだパンは、カンパーニュなどのハード系パン、毎日食べたくなる食パン、デニッシュ系まで約13種類。タイミングがいいと、揚げたてのカレーパンにも出合えますよ。
オーガニックスペルト小麦全粒粉と、佐賀県産“さちかおり”を使った「古代小麦のバケット」は、極限まで焼き込むことで皮がパリッと香ばしく、噛みしめるほどに独特の深みが広がります。
そして、発酵バターの美味しさを生かすために、仕込み、発酵、焼成が考え尽くされた「クロワッサン」。繊細に重なった層がパリッ、ハラハラと崩れ、バターの豊かな味わいがじゅわっと広がり幸せな気分に。
本場イタリアで学んだ理論をベースに作られるジェラートは約10種。なるべく近隣の生産者から旬の果物や野菜を仕入れて素材のおいしさをそのまま表現し、保存料・香料・着色料などの人工添加物は使わず体にもやさしいのが人気のポイントです。一番人気の「ピスタチオ」は、焙煎やペーストにするところから丁寧に仕込むので香ばしさが格別。丁寧に抽出したエスプレッソを入れた「カプチーノ」はコーヒー本来の香りが活きて香りよく、心地良いほろ苦さです。
9月にグランドオープンをした後は、隣接する焙煎所で日本トップクラスの焙煎士や大会審査員経験のあるバリスタが、定番のブレンドやシングルオリジンコーヒーを提供します。また、パフェなどのイートイン限定メニューや、クッキー缶など焼き菓子のギフト商品の展開も検討しているそう。冬にはクラフトアイスの文化を広めるために、ジェラート作りを学べる学校を開講する予定で、さまざまな展開に目が離せません。湘南エリアの新名所にぜひ足を運んでみて。

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