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京都の風景にパリのエッセンスを加えたテキスタイル雑貨店「​​petit à petit」

  • 2022年4月4日
  • ことりっぷ


老舗の骨董店やギャラリーなどが立ち並ぶ、京都・寺町通りにある「petit à petit(プティ・タ・プティ)」は、落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと感性を研ぎ澄ませる雑貨店。京都発のテキスタイルブランドとして、布製品や紙製品などのオリジナル商品を展開しています。
「​​petit à petit(プティ・タ・プティ)」は、テキスタイルプリンティングディレクターの奥田正広さんとイラストレーターのナカムラユキさんのお二人で運営しています。
経営者であるお二人が制作から販売までのすべてを手がけており、こだわりが行き届いた雑貨を展開。築160年の町屋をリノベーションしたお店は、1階が雑貨店、2階がアトリエになっています。
暖簾をくぐり店内に入ると、お店いっぱいに色鮮やかな雑貨が。並んでいるのは、京都の風景やパリっぽさを感じるイラストをもとにした、オリジナルのテキスタイルグッズです。
バッグやクッション、ブックカバーなどの布製品をはじめ、ポストカードや一筆箋、ノートなどの紙製品も豊富に取り扱っています。
店名かつ会社名でもあるプティ・タ・プティは、フランス語で「少しずつ」を意味する言葉。ひと枝、ひと枝少しずつ巣作りする鳥のように、どんな時でもていねいにゆっくりと、もの・こと・人と向き合えるように、という想いを込めて名付けたのだそう。
そんな想いを体現するかのように、オリジナルのテキスタイルたちは、どれも丁寧で心に残るデザインです。
プティ・タ・プティのテキスタイルは、紙の重なりによるコラージュ作品と、可愛らしい手書きイラストの2パターン。どちらもイラストレーターであるナカムラさんの好きと、人生を通じて得たインスピレーションが反映されています。
コラージュに使っているのは、趣味で集めてきた各国のヴィンテージの包装紙や、菓子の包み紙など。イラストは、京都の風景を描きながらもパリの空気感が漂うのは、合計39回も渡米したパリ好きが好じてとのこと。
完成したデザインを雑貨として表現するのは、テキスタイルプリンディングディレクターの奥田さんの仕事です。複雑な紙のコラージュ、イラストの色味を雑貨で忠実に表現できているのは、着物のハンドトレースや、水着の柄のデジタル画像処理などで技術を磨いてきた奥田さんだから、できる技なのです。
好きを追求しながらデザインに落とし込むナカムラさん、その魅力を最大限発揮できるよう画像処理する奥田さん。お二人の力を掛け合わせるからこそ、心に残る作品、雑貨が生まれています。
プティ・タ・プティが始まるきっかけになったのは、なんと同窓会。もともと小中学校の同級生だったお二人は35年ぶりに再会し、互いに近況報告をしました。仕事内容を聞いた時、「二人でなら何かできるんじゃないか」と感じ、会社を立ち上げることに。その後、メディア出演を機に、初めての共作となるクッションが誕生し、イベント出店、実店舗展開とカタチを変えて現在に落ち着いたそうです。
京都の嵯峨野に生まれ、同じ景色を見てきたお二人。そのため、テキスタイルのコンセプトを決める時には、互いの心に残る京都の日常風景や、幼少期の思い出などを会話しながら辿ると言います。
京都を代表する美術館の一つである「堂本印象派美術館」や、大阪にある「中之島図書館」とコラボして誕生したテキスタイルも、プティ・タ・プティで見逃せないポイント。雑貨好きはもちろん、布好き、紙好き、歴史好きなど、さまざまな嗜好を持つ方の琴線に触れるでしょう。
店内にはコラージュの原画も飾ってあるので、ぜひ一緒に楽しんでみてください。

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