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燭台みたいな器で多彩なプリンが味わえる、神戸・元町の「みつまた喫茶店」

  • 2022年3月30日
  • ことりっぷ


神戸の元町にある、写真映えするカラフルなプリンと店主が厳選したこだわりの紅茶を提供している「みつまた喫茶店」。プリンを3種オーダーすると、三灯用の燭台のような器にちょこんと並べて提供してくれる、ほかにはない提供スタイルとカラフルなプリンがかわいらしいと評判です。プリンはデザートとしてのプリンだけでなく、お食事プリンと名付けたごはんメニューも。お茶だけでなくランチ利用もでき、全メニューをオーダーしてみたくなるラインナップです。
JR元町駅の東口から徒歩2分、小さなビルの4階にある「みつまた喫茶店」。ビルの1階にある看板が目印です。店に扉はないため、4階まで階段をのぼるとすぐレトロかわいい空間が広がっています。
店内は白を基調としたミニマムなフロア。モロッコタイル風の床がかわいらしい雰囲気を醸し出しています。
こちらのフードメニューはすべてプリンのようなビジュアル。王道のカスタードプリンから季節のフルーツを使ったゼリー、チーズケーキもプリン型で作られています。
最初にいただきたいのは、定番のカスタードプリン。甘さ控えめで、ほろ苦いカラメルがたっぷりかかっています。店主がもっともこだわっているのは、なめらかな質感。やや固めでスプーンを入れるとぷるんとした弾力があり、くちどけがいいのが魅力です。
紫芋のペーストを贅沢に使用した紫芋プリンは、芋の風味が濃厚。ラム酒で香りづけした大人向けの上品なプリンです。こちらはトッピングの生クリームと一体感を出すため、ほかのプリンより少しやわらかめに仕上げているそうです。
真っ青なプリンは、実は青く色付けしたフローズンチーズケーキ。長期熟成させたチーズを複数ブレンドしているためチーズの存在感が強めです。すぐに食べるとシャーベット状になっていて、半解凍するとふんわりした食感に変化。トッピングしているのは完熟するまで待ったプチトマトで、濃厚なチーズに甘く熟したプチトマトは絶妙なマリアージュです。
プリンを3種オーダーすれば、燭台のような特注の器で出してもらえます。このオリジナルの器は店主のアイデア。何かサプライズ感のあるサービスを考えていたときに、ひらめいたと言います。
プリンは小さめなので1人で3種食べ切れそうですが、友だちとシェアしてもOK。3つオーダーすれば合計金額より50円引きになります。
クグロフ型がレトロかわいいお食事プリンは、ライスと豆腐ハンバーグ、ソースの3層仕立て。ハンバーグの6割は豆腐なので食感はやわらかいものの、肉の味がしっかりしていてお肉を食べている満足感があります。
ソースは白いシュクメルリソースとトマトソースの2種から選びます。シュクメルリソースは熟成チーズにニンニクを効かせた濃厚ソースで、やさしい味わいの豆腐ハンバーグとよく合います。
こちらはワンドリンクワンオーダー制。店主の専門は紅茶で、ブレンドティーやフレーバーティーは扱わず、厳選された10種以上のエリアティー(産地ごとの茶葉)を揃え、ほかコーヒー、クリームソーダ、煎茶などもあります。
「みつまたスタンダード」としておすすめしているのはキームン。ダージリン、ウバと並ぶ三大紅茶のひとつで、紅茶の女王様と言われているんだそう。蘭の花のような甘い香りの中国生まれの紅茶で、味わいも甘くまろやかなコクがあります。
紅茶はすべてポットで出してもらえるので、2~3杯分あります。ポットには茶葉が入ったままですが、上手に淹れると時間が経って湯の温度が下がっても渋み、苦みが出ず、おいしくなっていくそうなので、ぜひ時間とともに変わる味わいを楽しんで。
日中は混みあう日が多い人気店ですが、ゆっくり過ごしたい方はオープン直後か夕方が狙い目。駅近なのに静かな隠れ家カフェで、プリンと紅茶のティータイムを。

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