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自分だけの手ぬぐいを旅の記念に。岐阜・郡上「タカラギャラリーワークルーム」でシルクスクリーン体験

  • 2021年4月28日
  • ことりっぷ


美しい湧き水が流れる山間の城下町、岐阜・郡上八幡。今回は、この町ならではのお土産作りができる体験工房をご紹介します。町の風物詩である「郡上おどり」に欠かせない「踊り手ぬぐい」。これを郡上市が発祥という印刷技術を使って、自分で手作りすることができるというお店です。絵柄や色がさまざまあり、その組み合わせは何万通りにもなるとか。自分だけの1枚を作ることができますよ。
毎年夏は「郡上おどり」を目当てに多くの人が訪れ賑やかになる岐阜・郡上八幡。この「郡上おどり」に欠かせないアイテムとなっているのが手ぬぐいです。浴衣でも普段着でも、下駄を履き、手ぬぐいを首に下げて踊るのが「郡上おどり」のスタイルとなっています。
そんな地元を象徴する手ぬぐいを郡上市発祥の印刷技術であるシルクスクリーン印刷で手作りし、郡上おどりを楽しんでもらいたい…とオープンさせたのが「Takara Gallery Workroom(タカラギャラリーワークルーム)」。愛知県出身で結婚を機に郡上に移住してきたという上村さんがはじめた体験工房です。
「郡上では、すでに食品サンプル体験のような体験アクティビティが浸透していましたのでデザインを学んできた経験と、主人の家業であるシルクスクリーン印刷で何かしたいと考えていました」という上村さん。
シルクスクリーン印刷は戦後の郡上市で生まれた印刷技法で、Tシャツなどの布物だけでなく、工業部品などにも使われているポピュラーな印刷なのだそう。上村さんはその工程を再現できるよう、専用の机や版を作るなど試行錯誤。手軽に誰でもシルクスクリーン印刷を体験できる工房を作り上げました。
まずは体験の内容、作り方について上村さんが説明をしてくれます。手ぬぐいは2種類のサイズがあり、郡上おどり用の手ぬぐいは通常のものより長いのが特徴です。
手ぬぐいを選んだら、大小の30種類以上の絵柄から好きなものを選んで、どんなふうに手ぬぐいにレイアウトするのかを考えます。大きな絵柄は手ぬぐいの幅に合わせて作られているので、これを組み合わせるだけでもデザインが可能。さらに小さな絵柄を自由にのせてみても。
手ぬぐいの生地は現在6色から選べるようになっており、自然な色合いで消臭抗菌作用のある柿渋染めの生地も。さらに印刷用のインクも22色から選べ、季節ごとに色が入れ替わるそう。
絵柄と色をすべて決めたら、あとは手刷りでインクを刷っていきます。インクが通る部分がメッシュになったシルクスクリーン印刷の版の上にインクをのせ、スキージという専用の道具を使ってインクを刷っていきます。スキージの角度などポイントをしっかり押さえて刷れば、すぐにできるようになりますよ。体験は4歳から可能なんだとか。
1色刷り終えたら、ドライヤーで乾かしてから、次の柄を刷っていく…を繰り返していきます。ドライヤーの熱によりインクが定着していくので、ここも大切な工程です。
工房内にはポップでかわいいオリジナル手ぬぐいで作られた、バッグや甚平なども並んでいます。郡上おどりのもう一つの必須アイテムである踊り下駄のお店「郡上木履」と手ぬぐいや鼻緒を制作したり、お隣にあるフランス菓子店「プチパリ」のお菓子と手ぬぐいをセットにしてオンラインで販売しています。地元のお店とコラボした楽しい商品にも注目です。

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