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バナナの芳醇な甘さを活かしたスイーツ専門店。押上「バナナファクトリー」

  • 2021年6月5日
  • ことりっぷ


スーパーマーケットやコンビニで一年中手に入る身近な果物の代表といえば、バナナ。東京スカイツリーのお膝元である押上駅近くに、店内のメニューすべてにバナナを使っていることで話題のスイーツショップがあります。その名も「バナナファクトリー」。親しみやすいバナナがどんなスイーツになっているのか気になって訪ねてみました。
押上駅から徒歩約8分ほどの住宅街にお店を構える「バナナファクトリー」。ショーケースにはデコレーションされた生ケーキ、カウンターには日持ちする焼き菓子が並びます。
そのメニューに共通して取り入れられているのは、手軽に食べられる日常のフルーツとして人々に愛される「バナナ」。メニュー名の横には、使われているバナナの量を表す「バナナ度」がユニークに表示されています。
いちばん人気のメニューは「バナナパイ」。洋素材のクリームチーズ、和素材の粒あん、そして南国生まれの生バナナをパイ生地で包み焼き上げています。組み合わせを意外に感じながらも口にすると、クリームチーズのほのかな酸味があんことバナナの甘さを受け止め、さっぱりとした後味。1個をぺろりと食べられてしまいます。
オーダーを受けてから作る「バナナジュース」は、約2本のバナナと牛乳を使ったフレッシュジュース。バナナ本来の甘さをなめらかな口当たりで楽しめます。腹持ちもよく、ブランチやヘルシーなおやつにしても満足感がありますよ。
ショーケースには、それぞれの味わいに合うような方法でバナナを取り入れた生菓子が並びます。ごろっと大きく切ったバナナが乗ったタルトや、生クリームにバナナジャムがアクセントになったシュークリームなどの定番から、季節限定のケーキまで種類も豊富。
ショーケースに並ぶ「ふわふわバナナ」は、幼いころのおやつを思い出させるバナナのオムレット。ふんわりした生地とクリームに包まれたバナナが主役です。
「バナナサンドイッチ」の密度の高いバナナのもっちり食感は、専門店ならでは。冬から春の限定で、いちごの甘酸っぱさも楽しめる「バナナサンドイッチいちご」も隣に並びます。他にも季節によって期間限定スイーツを販売しているので、訪れる度に楽しみがあります。
お店づくり全体や経営に携わる市村さんと、シェフパティシエである佐久間さん。大学で同級生だったというお二人が再会し、お店を始めることになったのだと話してくれました。
食べた人が思わず笑顔になるスイーツのお店を目指し模索する中で、自身の好きなバナナに注目した市村さん。色変わりなどの素材としての難しさがあるバナナを主役にすべく、製菓を学び、技術を持つ佐久間さんと試作を繰り返し、オリジナルのユニークなスイーツを作り上げました。
カウンターには、ギフトにもできる焼き菓子やグラノーラ、フィリピンではお馴染みだという自家製の「バナナのケチャップ」も並びます。
看板に、店名のロゴと一緒に描かれたゴリラは、朴訥さが愛らしいオリジナルのキャラクター。巾着やトートバッグなどの雑貨は、お菓子と一緒に贈ると喜ばれそうです。
押上を訪れる観光客以外はもちろん、地元のお客さんも多く訪れます。取材中にも、おさんぽで通りかかった保育園児やお近くにお住まいの常連さんが店内に向かって気軽に声をかけ、スタッフの皆さんが笑顔で応じる姿に下町ならではの温かな交流を感じました。
どの年代にも愛されるバナナを主役に、お菓子の素材としてのポテンシャルを発信する「バナナファクトリー」。お店を訪れるときっと元気をもらえますよ。

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