神戸・有馬温泉のカフェ&ガラスギャラリー「茶房 堂加亭」で、ポルトガルスイーツを

  • 2021年2月18日
  • ことりっぷ


戦国時代にポルトガルから日本に伝わったものといえば、カステラ、パン、ビードロなどが思い浮かびますが、いずれも日本風に進化をとげて、すっかり毎日の生活に溶け込んでいます。でも、オリジナルはどのようなものだったのでしょう?
有馬温泉の「茶房 堂加亭」は、ポルトガルの薫りがいっぱいに詰まったカフェです。
「茶房 堂加亭」は、神戸電鉄の有馬温泉駅から徒歩7分。駅前の太閤通から温泉郷のメインストリートである湯本坂の中ほどにあります。可愛いうさぎさんのデザインされた看板が目印です。
「この古民家の改装は、兄が設計を手がけたんです。そこに、ちょうどポルトガルから帰ってきた私が店を任されることになりました。」
店長の豊田さんは、ガラス作家でもあるという異色の経歴の持ち主です。EUの大使館が日本で行ったデザインコンペで受賞し、その副賞としてポルトガルの大学院に2年間留学。もともと、日本にいるときからフードコーディネーターの勉強をしていたこともあり、以来カフェを切り盛りしています。
ポルトガルの郷土菓子「セリカイア」は、卵たっぷりのカスタードにメレンゲを合わせ、シナモンを振りかけて焼き上げたお菓子。スポンジケーキとプリンの間のような食感で、初めて食べるのに懐かしさがこみ上げてくる、そんな素朴な味わいです。
本場ポルトガルでは、サッカー観戦のお供に必ずといっていいほど登場する「ビッファーナ」。食事にも、おやつにもなるカジュアルフードで、日本でいうと「おにぎり」に相当するそうです。
サンドされているのは、神戸ポークの煮込みとチェダーチーズ。付け合せの野菜は近郊の農家から仕入れた旬のもので、この日は根菜とじゃがいものスープが添えられていました。
豊田さんは店を切り盛りする傍ら、作家としての活動も続けています。カフェで使用するガラスの器は、ご自身の手によるものだそう。
自然の光を受けて艶めくガラス細工は、その美しさにいつまでも見ていたい気持ちになります。小物なら気軽に買えるお値段なので、おみやげにも喜んでもらえそうです。
本格的なポルトガルのスイーツとフードはいかがでしたか? それがポルトガル仕込みのガラスの器で味わえるというのも貴重です。
湯けむりさんぽの合間に、居心地のよい和テイストの空間「茶房 堂加亭」で時を過ごすのも素敵ですね。

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