夫が60歳を超え、収入が激減。赤字で、貯金が減っていくことがメンタルにきます

  • 2025年4月4日
  • All About

皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、大黒柱が再雇用となり、収入が激減した場合について専門家が回答します。
お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。

今回は、大黒柱が再雇用となり、収入が激減した場合の対策についてです。

■Q:夫の収入が半分になり、貯蓄を取り崩すことに
「夫が60歳で再雇用となり、収入が激減しました。家計は赤字となり、貯蓄を取り崩して生活しています。貯金はしてきましたが、貯金が目減りしていくのは、メンタルにきますね。老後は、今まで一生懸命貯めた、貯金がすり減っていくのは仕方ないんでしょうか?」(61歳・専業主婦)

■A:貯金が減っていくのは、ある意味、仕方ないことです
貯金残高が減っていくのは本当に心配になりますし、メンタルに影響するのもよく分かります。今まで一生懸命に貯めてきたとのことですので、日々、残念な気持ちになっていることでしょう。

年齢にかかわらず、せっかく貯めた貯金が減ってしまうのは残念ですし、つらいと感じる人も少なくありません。

ただ、ご主人が60歳を迎えたことで収入が減ったとのことですので、貯金を切り崩して生活費を補うのは自然なことですし、そのために貯金をしてきたのだと思います。反対に、切り崩すだけの原資があることに感謝してもいいかもしれません。

とはいえ、どこまで減ってしまうのか、不安になってしまうのも自然なことです。この不安を食い止めるには、いかにして減るスピードを遅くするかです。

減らすスピードを調整するためには、【1】収入を増やす、【2】節約して出費を抑えるかの2通りが考えられます。

▼【1】収入を増やすもし、現在、片働きになっているのなら、フルタイムで働くことはありませんが、共働きをしてはいかがでしょうか? 50歳以上向けの就職情報サイトもありますので、確認してください。もちろん、知り合いのお手伝いをするなど、臨時的な仕事でもいいですね。

あくまでも、目的は貯金の減るスピードを遅くするためです。身体に負担のないような形で、仕事をしてください。

▼【2】節約して出費を抑える収入が限られてしまうなら、出費を抑えることも大切です。一度、家計を見直して、無駄遣いがないか、チェックしてみましょう。また、やみくもに節約しても、ストレスが生じるばかりです。無駄なく生活できているなら、それ以上の出費が増えないよう、心がけて行ってください。

貯金残高が減ることは、多くの人が直面します。焦ることなく、自分たちのペースで暮らしていくことにフォーカスし、無理をしないでくださいね。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。

飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)

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