【ホラー漫画】隙間から覗く“知らない誰かの眼”、庭にいる母と玄関から帰ってきた母……「どちらが本物かわからない静かな恐怖」を描いた話題作【作者が激白】

  • 2025年4月17日
  • Walkerplus

出かけたはずの母が庭に立っている!?
出かけたはずの母が庭に立っている!? / 画像提供:佐藤

Kさんはよく不思議な体験をするという。そんなKさんの体験談を聞いてみると、出かけたはずの母が庭に立っていたり、ドアのカギもない私の部屋をノックしたりする。母の奇行を見てしまったKさんは、一体どれが本当の母なのかわからなくなると話す。pixivに投稿された佐藤さんの創作漫画「Kさんの不思議な話」を紹介しよう。


■隙間の奥から見ているのは…誰?
【漫画】「Kさんの不思議な話」を読む
【漫画】「Kさんの不思議な話」を読む / 画像提供:佐藤
Kさんの不思議な話 第1話02
Kさんの不思議な話 第1話02 / 画像提供:佐藤
Kさんの不思議な話 第1話03
Kさんの不思議な話 第1話03 / 画像提供:佐藤
Kさんの不思議な話 第1話04
Kさんの不思議な話 第1話04 / 画像提供:佐藤


Kさんは、日常のなかでたびたび不思議な体験をしてきたという。ある日、外出したはずの母が庭にじっと立っていたり、誰も入れないはずの自室のドアをノックされたり。そんな“現実のズレ”に触れるたび、彼は「どれが本当の母なのかわからなくなる」と語る。

今回紹介するのは、pixivに投稿された佐藤さんによる創作漫画『Kさんの不思議な話』。ごく普通の生活の中に忍び込む“違和感”が、読む者の背筋を冷たくなぞっていくホラー作品だ。

物語の始まりは「隙間」への恐怖。Kさんが北陸に住んでいた頃、深夜になると部屋のどこかから子守歌が聞こえてくるようになった。あまりに気味が悪くて音の発生源を探すと、棚の裏側だった。勇気を出して覗き込んだ瞬間、風が吹き抜けるような音とともに髪の先端が何かに切られた。その後も誰かに見られているような感覚が続き、「それ以来、今でも“隙間”が怖い」と語っている。

続く第2話では、母のドッペルゲンガーのような存在が登場する。外出したはずの母親が庭に直立したまま佇んでおり、不審に思っていた矢先、玄関のほうから「本物の母」が帰宅する。このときKさんは、まるで二人の母が同時に存在しているかのような体験をしたという。

“奇妙だけどあり得そう”な出来事を描くのが本作の魅力。作者の佐藤さんは、「自分の中に“こういうホラーが観たい”という感覚があるのですが、なかなか見かけない。だったら自分で描いてみようと思ったのがきっかけ」と語る。

好きな作品には、初期の『リング』や『呪怨』といった王道のホラー映画を挙げる。これらの作品と同じように、「読者があとで思い返してゾクゾクするような表現を意識して描いている」とのこと。

また、「この作品の注目ポイントは?」という質問に対しては、「漫画の中でそれを表現できていたら」と静かに答える姿勢が印象的だった。あえて言葉にしないことで、読者自身の想像に委ねているのかもしれない。

今後は「もっといろいろな話を描く時間を確保したい。いつかプロになれるよう頑張りたい」と語っており、創作への意欲も強い。

シリーズのなかでも、第2話と第3話の展開は特に読者の反響が大きく、「ゾッとして鳥肌が立った」「不気味で不可解、でもとても良かった」などのコメントが多数寄せられている。“静かな恐怖”を味わいたい読者はぜひ読んでほしい。

取材協力:佐藤

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2025 KADOKAWA. All Rights Reserved.