ラブコメ漫画「恋と呼ぶには気持ち悪い」。TVアニメ化でも話題となった作品が舞台化。2024年4月26日(金)からヒューリックホール東京、5月10日(金)からCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。主演として主人公の有馬一花役を演じる乃木坂46、4期生の柴田柚菜さんに出演にあたっての意気込みを聞いた。
■「まさか自分がステージ上で演じるという視点で観たことがなかったので、本当にびっくりしました」
――舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」に出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。
主演を務める初めての舞台ということもあってすごく驚きました。どちらかというと大丈夫かな?という不安な気持ちが一番ありました。プレッシャーを感じるところまで達していないのですが、これからの稽古などでさらに、うれしい、楽しみという気持ちを感じられると思います。
――乃木坂46のメンバーもいろいろな舞台に出演されていますが、日頃から舞台を観に行く機会は多いですか。
観に行かせていただく機会は何度かありました。まさか自分がステージ上で演じるという視点で観たことがなかったので、本当にびっくりしました。
――今回の舞台はどんな内容なのでしょうか。
女子高生とサラリーマンのラブコメです。女子高生が真面目でかわいらしいんですけど、容赦なくサラリーマンのことを「気持ち悪い」って言って罵倒するシーンは演じるのもすごく楽しみですし、アニメを観てもおもしろいなと思いました。
――演じる主人公・有馬一花をどんなふうに演じてみようと思っていますか。
一花ちゃんはかわいらしいくて真面目な一面もありつつ、等身大の女子高生だなと思いますね。どこの学校にもいるような女の子だと思いますし、私は高校を卒業してから少し時間が経ってるので、そのころを思い出して演じたいなと。自分のことをかわいらしいというふうにはあんまり思ってないんですけど、一花ちゃんはすごく女の子らしいと思うので、所作とかちょっと意識してみようと思いました。
――役柄との共通点はありますか。
客観的に自分の印象として、真面目な女の子というイメージはあるのかなと思うので、そこは似てるのかなと思います。
――逆に違うところは?
なかなかストレートに「気持ち悪い」って言う機会はないので、そこは違うかなと思います。
――衣裳も楽しみです。
はい。たぶん今着ているような制服になると思います。なかなか制服を着る機会はなかったんですけど、緑のスカートだったり、こういう紐のリボンっていうのは初めてなので新鮮さはありますね。制服ってなんかいいですよね。
■乃木坂46のファンだったり、坂道グループのファンの方にも、これを機にぜひ観ていただけるよう、私も頑張ろうと思います」
――この舞台の見どころについて教えてください。
最初は「気持ち悪い」って言ってたけど、徐々にサラリーマンの亮のことが気になっていく一花ちゃんの気持ちの変化が見どころだと思います。今回共演する方々のファンの層がそれぞれ違うと思うので、たくさんの方に観ていただけるんじゃないかなと思います。
――歳の差がある恋愛についてはどう思いますか。
歳の差がある恋愛というのが身近では起こっていないので、あんまり想像がつかなくて…。年が離れている方と恋愛に発展するっていう感覚は、今の私にはまだわからないですね(笑)。
――そのあまり想像がつかない経験を舞台で演じられるというのは、やりがいがありそうですね。話は変わりますが、台詞はいつもどうやって覚えていますか。
乃木坂46に加入してすぐに出演した舞台では、携帯に相手役の台詞だけ録音して、自分と会話したりとかしていました。今回、こんなに長い台詞は初めてなのでどうやって覚えたらいいんだろうっていう不安はあるんですけど、地道にコツコツちょっとずつ頑張ろうと思います。台詞を目で見て、耳でも聞いて両方で覚えていきたいと思います。
――この作品を演じきったあと、自分自身が何か変わりそうな感じがしてますか。
今はどうなるんだろうという気持ちのほうが大きいですけど、こうやってちゃんとお芝居を学べる機会はすごくありがたいと思いますし、周りの方は経験者の方ばかりなので、盗めるものは盗んでたくさん学んで成長して、どんどん活かせたらなと思います。
――乃木坂46メンバーを代表して単独で演じられるわけですけど、いかがでしょうか。
メンバーのいない舞台に出演することは初めてで、今回は自分にとってものすごく挑戦だと思っています。この作品は、漫画もアニメもあってすごく有名だと思うんですけど、まだ観たことない方もいると思うので、乃木坂46のファンだったり、坂道グループのファンの方にも、これを機にぜひ観ていただけるように頑張ろうと思います。
――最後にメッセージをお願いします。
生の舞台で主人公の役を演じられる貴重な機会なので、ぜひ劇場に足を運んでほしいなと思いますし、やっぱり普段と違う私の一面も見られると思うのでそういうところも楽しみにして待っていただけたらいいなと思います。
取材・文・撮影=野木原晃一