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「TVで見た朝の占いが当たらない?」「超ラッキー」だったはずが不幸の連続に…その裏で起きていたことに読者も納得【作者インタビュー】

  • 2024年2月27日
  • Walkerplus

出かける準備などで何かと忙しい朝、テレビの情報番組などで「今日の占い」を見てから学校や会社へ向かうという人は意外と多いのでは。そんな占いで「ラッキー」と言われたはずがツイてない一日となってしまう女子高校生を描いた、さく兵衛(@sakubetaro)さんの創作漫画「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」が話題だ。“不幸の連続”の裏で起きていたまさかの展開が秀逸な本作について、作者のさく兵衛さんに話を聞いた。


■「ほどほどな幸運というのが意外と難しかったです(笑)」

本作のアイデアを着想したきっかけについて、さく兵衛さんは「よく自分は選択した人生を後悔しないように、なにか重大な決断をしたあと『いまのこの行動は最善の選択だった』『もしほかの方法を選んでいたら実は酷い目にあってたかも』というような空想をすることがあって、そういうマインドから今回の作品が生まれたのかなと思います」と語る。

主人公・メイがさまざまな不運に見舞われる「SideA」から、後半の「SideB」では出来事の意味ががらりと変わる構成が印象的な本作。それだけに、「“よくわからない占いが実は本人の知らないうちに当たっていた”というあらすじだけ思いついたので、『では本人が気づかないような幸運とは?』ということをひたすら考えていました。ほどほどな幸運というのが意外と難しかったです(笑)」と、物語の組み立てに若干苦労した様子。

今回のような構成では何をどこまで描くかも重要そうだが、さく兵衛さんは「あまり塩梅などは意識したことがなかったですが、個人的に『あれは結局なんだったんだろうな…』という不思議な話が好きなので“不運そうに見えて実はラッキーだった”という大筋の情報だけ伝わるようにして、あとは読者があれこれ想像して楽しんでもらえたらいいなと思って作りました」と告白。読者の想像力に委ねた部分も多かったようだ。

本作で力を入れた点を尋ねると、「占いに翻弄される素直なJKを描くため、なるべくコロコロ表情が変わるようにして、素直でかわいらしい子を表現できるように力を入れました。後半は複数の人間の視点で描くので、読者が混乱しないようにいろいろと注意しました」とのこと。一度全編を読んだ人も、そのあたりを意識して再度読んでみては。

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取材協力:さく兵衛(@sakubetaro)

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