
――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。
自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモ(@o0omotitomo0o)さんの初書籍「人生崩壊 会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が2024年1月30日にKADOKAWAから発売。ウォーカープラスでは、発売を記念して書籍の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。
社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。休職しても、適応障害になっても、つらい日常に終わりはない。嘘みたいだけど嘘じゃない。リアル体験記。
――初めての飲み会でのエピソードということですが、会社全体での飲み会は頻繁に開催されていたのでしょうか?
個人開催の飲み会はかなり頻繁でしたが、会社全体の飲み会はそれほど多くはなかったです。一般的な会社と同じくらいだと思います。
――衝撃的な展開でした。飲み会での違和感エピソードがほかにあれば教えてください。
若い男性社員が飲み会のあいさつや一発芸の無茶ぶりをされていたのは、見ていてつらかったです(その彼はすぐ辞めてしまいましたが…)。
私が入社する前はお酌強要もあったそうです。これでもマシになったほうだと知ってびっくりでした…。
――社長をはじめとした会社の人々の心ない言葉に恐怖を感じました。「フッたらクビだぞ」と言われたときの心境を詳しく教えてください。
最初「冗談でしょ?」と思いましたが、それ以上に「社長が言うんだから、本気でクビになる可能性があるのかも…」と怖かったです。
「非正規だから簡単にクビになるのかな…?」「クビになったら生きていけない、新しい会社に就くのも簡単じゃない。どうしよう」とパニックでした。
――新卒の就職活動について、アドバイスがあればぜひ教えてください。
正社員以外はだめとか、大企業でないとだめとか、「新卒の就活に失敗したらもう人生終わり」くらい自分を追い詰めて就活している方もけっこういらっしゃるのかなと思います(私もそんな感じでした)。
「とにかくできるだけいい会社から内定をもらうこと」ばかりにこだわって、自分に合わないところで働き続けてしまうといつか限界が来ます。
ですから、まずは「条件」にこだわり過ぎずに柔軟にいろいろな会社の側面を見て、自分に合うか合わないかを判断できるといいなと思います。
…とはいえ入社前に自分に合うかどうか判断できない場合もあると思うので、その際は「つらかったら(合わなかったら)辞めて次行こう」「1つの会社で一生働かなければいけない決まりはないし、自分の経験積むために入社してみよう」くらいのマインドで、自分を追い詰め過ぎないで、一旦働いてみてもらえればと思います。もしかしたら、アナタにとても合う会社かもしれないし、そうでなくても今は転職経験のある人もかなり多くなっています。ですから、新卒就活に対してもう少しだけ気を楽にして捉えてもらえればと思います。
希望に満ちあふれていた新卒社会人が、過酷すぎる会社のパワハラで「人生が狂っていく」過程を描いた「人生崩壊 会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」は現在好評発売中。
取材・文=濱田瑠奈