
4児の母親のAyumi(@ayumis4children)さんは保育園勤務や会計士としてのキャリアを経て、現在は漫画家として活動中。SNSやブログにて漫画を公開し、コミカルな作風がネットを中心に注目を集めている。今回は、看護師・看護学生向けの総合情報サイト「ナース専科」にて連載している漫画の中から「食欲旺盛な利用者さんの、ちょっと切ないほっこりエピソード」の漫画を紹介する。
訪問介護で100歳近くのサトコさんのところへ定期的に訪れる主人公の看護師。普段から食欲旺盛で、高齢にも関わらずお正月には毎年必ずお餅を食べてしまうほどだ。そんなサトコさんだが、暫くしてから老衰で食欲も無くなり、いよいよ看取りの時期が迫ってきている…。
娘さんがベッドに寝ているサトコさんに話しかけると、サトコさんは頑張って手を動かし亡き夫の仏壇を指さした。その姿を見た娘さんは「お父さんが呼んでるのね」と悟り、お迎えが近いと思いながら泣くばかり。
すると、サトコさんは仏壇の方を見たまま何やら「食べたい」と言っているようだ…。仏壇には果物をお供えしていて、どうやらお供え物を食べたいということらしい。娘さんは亡き父の写真に向かって「お父さん、いい?」と言ってから、果物を剥いてサトコさんに食べさせてあげたのだ。
その後、サトコさんは食欲も戻り、家の中を一人で歩けるまでに回復!!しかし、それから数カ月後には老衰で亡くなった。サトコさんは亡くなる直前まで沢山食べていたようで、その話を聞いた主人公はなんとも驚異的なお方だと思ったのであった。
高齢になると食欲も減ることが多いが、年を取っても食欲旺盛なことは健康な証とも言える。人生の最期が近づくにつれて、がんなどの病気にかかり苦しむこともあるが、直前まで沢山食べることができたサトコさんは、きっと幸せな最期を迎えたことだろう。
画像提供:Ayumi(@ayumis4children)