
幸運を運ぶ四つ葉のクローバー。ちぎって持ち帰りたくなってしまうが、クローバーの気持ちを考えると…?一見すると微笑ましい光景を、新たな視点で描いた漫画がTwitterで注目されている。この漫画を描いたのは、漫画家の秋野ひろ(@16_akino)さん。コルクラボマンガ専科1.2期生で、ユーモアあふれる作品を日々Twitterにアップしている。
今回話題になったのは『よつばの苦悩談』と題された漫画。小さな女の子が四つ葉のクローバーを見つける場面から物語は始まる。うれしそうな女の子はさっそく四つ葉のクローバーをちぎり、近くにいた母親に報告。どうやら、ほかにもまだまだ四つ葉のクローバーを探したいようだ。
そんな女の子を見つめているのは、野原に生える四つ葉のクローバー。「まだ、ちぎられたくない」との想いから、女の子に見つからないよう必死に身を隠している。そんな四つ葉のクローバーを見た三つ葉のクローバーたちが起こした行動とは――!
なんと、三つ葉たちは自らが覆いかぶさって四つ葉のクローバーをカモフラージュしようとしたのだ。一方、少し離れたところでは、女の子が新しく見つけたクローバーをちぎっている。しかし、どうやら見間違いで三つ葉のクローバーをちぎってしまったようだ。
「葉っぱが重なってると四つ葉に見えちゃう」
そんな子供の言葉を聞いた三つ葉のクローバーたちは、自らの危険を察知!四つ葉のクローバーに申し訳ないと思いつつ、「犠牲は少ない方が…」と、カモフラージュするのをやめて離れてしまうのだった。
この漫画を読んだユーザーからは、「このシュールな感じ大好物です」「こういうの見ると 早くちぎられてしまえって思っちゃうんですよね」と、今までにない絶妙な視点と切なさに心を打たれたというコメントが届けられた。
人間にとって幸せの象徴である四つ葉のクローバー。しかしクローバーからしてみれば、人間は不幸を運ぶ存在なのかもしれない。
画像提供:秋野ひろ(@16_akino)