加害者を恨んではいない？ 10年の眠りから覚めた被害者の言葉／木洩れ日のひと（5）

参議院議員を父に持つ女子高校生の白瀬皓子（しらせこうこ）は、バイクで事故を起こし被害者は昏睡状態に。その被害者は、誰もが知る人気アイドルの烏墨真弘（うすみまひろ）。「国民的アイドル 交通事故で意識不明」と大々的に報じられた事故から10年が経ったある日、眠り続けていた真弘は奇跡的に意識を回復。しかし、目覚めた時に目の前にいたのは、家族ではなく事故の加害者・皓子でした――。

事故の被害者と加害者という複雑な二人の関係、そしてそれぞれが胸に秘める想いが描かれる『木洩れ日のひと』を12回連載でお送りします。今回は第5回です。

※本記事は川端志季著の書籍『木洩れ日のひと』から一部抜粋・編集しました。

著＝川端志季／『木洩れ日のひと』