食パンアイスボックスクッキー / (C)きゅうり/KADOKAWA
技術もセンスもなくていい!?
プレゼントにぴったりなクッキーの作り方、教えます。
SNSでの発信やCMの出演、企業とのコラボで活躍するクッキーアーティスト・きゅうりさんが教えてくれるのは、失敗ナシの楽しいクッキーづくりの方法。きゅうりさんが提案するレシピとデコレーションアイデアを試して、誰かへの贈り物や自分の心を癒すためのクッキーを作ってみませんか?
※本記事はきゅうり著の書籍『不器用さんのための 心ときめくクッキーレシピ』から一部抜粋・編集しました。
事前準備について
クッキーをつくるうえで必要な事前準備について紹介します。クッキーづくりは事前準備が肝心です。つくっている最中に慌てずにすむように、以下を参考にしてください。
■クッキーづくりに必要な準備
◆バター、卵は使う前に冷蔵庫から出して常温にしておく
バターは200Wのレンジで10秒ずつ様子を見ながら加熱してもいい。指で押し込めるくらいのかたさが目安。温度差をなくして材料を混ぜ合わせやすくする。
使う前に冷蔵庫から出して常温にしておく / (C)きゅうり/KADOKAWA
◆卵は卵黄と卵白に分けて使う
殻を半分に割り、白身だけボウルに落とす。殻に残った卵黄は別のボウルに落とす。個体によって卵黄や卵白の大きさが変わるので使う分は必ず計量すること。
◆薄力粉、粉糖はふるっておく
ふるいがなければ細目のザルで代用できる。ダマをなくすことで生地が均一になる。
◆アーモンドパウダーは粗目のザルでふるっておく
細目だと潰れて油分が出てしまう可能性がある。
アーモンドパウダーは粗目のザルでふるっておく / (C)きゅうり/KADOKAWA
◆オーブンは焼き温度または10度ほど高めで予熱する
生地を焼く20分前くらいから温め、焼き温度にしておく。天板は出しておく。しっかり温めておくことで焼いている時に生地がダレにくい。
※オーブンの種類により予熱時間は変わるため、ご家庭にあるオーブンごとに調整してください。
アイスボックスクッキーの基本のつくり方
アイスボックスクッキーに共通する手順と大切なポイントを、写真付きで解説します。具体的な材料・分量はレシピによって違いますが、レシピをつくる際に参考にしてください。
◆用意するもの
食塩不使用バター、粉糖、卵黄、アーモンドパウダー、薄力粉
◆事前準備
・バター、卵は常温に置いておく。
・薄力粉、粉糖、アーモンドパウダーはふるっておく。
◆手順
step1 生地づくり
1 ボウルに食塩不使用バター、粉糖を入れて練り混ぜる。
食塩不使用バター、粉糖を入れて練り混ぜる / (C)きゅうり/KADOKAWA
2 卵黄、アーモンドパウダーを入れてダマがなくなるまで混ぜる。
ダマがなくなるまで混ぜる / (C)きゅうり/KADOKAWA
3 薄力粉を加えてヘラでさっくり混ぜる。
薄力粉を加えてヘラでさっくり混ぜる / (C)きゅうり/KADOKAWA
4 そぼろ状にまとまってきたら、猫の手でぎゅっと10回くらいすり混ぜるようにしてまとめる。
10回くらいすり混ぜるようにしてまとめる / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
・生地をすり混ぜることで均一に混ざり、焼き上がりがなめらかな表面に仕上がる。
・折り畳んだりしてこねない。こねすぎると生地がかたくなる原因に。
5 ラップで包み、平らにして冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
冷蔵庫で1時間ほど休ませる / (C)きゅうり/KADOKAWA
step2 成形する
6 冷蔵庫から取り出して、ラップで包んだ状態で形をつくる。空気が入らないように折り畳んだりはせず、ぎゅぎゅっと押しながら形を整えて、全体が均一な太さになるようにする。
形を整えて、全体が均一な太さになるようにする / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
丸形の成形は平らなまな板やバットなどを上から押しつけて台と挟んで転がすようにすると綺麗な丸いクッキーに仕上がる。
7 冷凍庫で30分ほど冷やし固める。
冷凍庫で30分ほど冷やし固める / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
しっかり冷やすことで綺麗な形を保ち、切る時に形が潰れるのを防ぐ。
8 生地を均等に切り分ける。
生地を均等に切り分ける / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
・かたすぎて切りにくい時は5~10分ほど常温において少し解凍すると切りやすい。
・切り分ける時は定規などで目印をつけながら、包丁をまっすぐ下ろす。均等な幅にすることで大きさがそろって焼きムラができにくい。
step3 焼く
9 シルパンを敷いた天板に生地を並べる。生地は焼く直前まで冷やしておく。
シルパンを敷いた天板に生地を並べる / (C)きゅうり/KADOKAWA
10 予熱したオーブンで焼く。
Point
生地は冷やした状態で焼き始める。バターが溶け出すと形が歪む原因に。
11 焼けたらすぐに取り出し、粗熱をとって完成。
食パンアイスボックスクッキー
プレーンとココアの2色でつくる食パンみたいなクッキー。
デコレーションでいろいろなアレンジを楽しめます。
デコレーションでいろいろなアレンジを楽しめます / (C)きゅうり/KADOKAWA
材料(約12個分)
食塩不使用バター……30g
粉糖……20g
卵黄……5g
アーモンドパウダー……5g
薄力粉……55g
ココアパウダー……0.3g
デコレーション
・いちごジャム、アイシングクリーム……適量
手順
1 ボウルに食塩不使用バター、粉糖を入れて練り混ぜる。
2 卵黄、アーモンドパウダーを入れて混ぜる。
3 薄力粉を加えてヘラでさっくり混ぜる。
4 そぼろ状にまとまってきたらぎゅっと押すようにしてまとめる。※こねすぎない。
5 生地を30gほど取り分けてココアパウダーを加えて混ぜる(耳の部分用)。少量なので多少こねてもいい。
6 ラップで包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
7 冷蔵庫から取り出したプレーン生地を15cmの棒状にのばし、上から1/3のところに跡をつける。下を四角に、上を楕円の筒状にする。(食パンの形)
プレーン生地を食パンの形に成形 / (C)きゅうり/KADOKAWA
8 ココア生地は15cm×15cm(厚さ約1mm)より大きくなるようにのばす。
耳が薄い方がリアルな仕上がりになる / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
耳が薄い方がリアルな仕上がりになる。
9 プレーン生地は冷凍庫で、ココア生地は冷蔵庫で30分ほど冷やし固める。
10 ココア生地にプレーン生地をのせてラップごと持ち上げ転がすようにして一周巻く。余分なココア生地は切り落とす。
ココア生地は破れやすいので直前まで冷やしておく / (C)きゅうり/KADOKAWA
Point
ココア生地は破れやすいので直前まで冷やしておく。
11 冷凍庫で30分ほど冷やし固める。
12 オーブンを170度に予熱する。生地を約8mm幅に切り分け、天板に生地を並べる。
生地を約8mm幅に切り分け、天板に生地を並べる / (C)きゅうり/KADOKAWA
断面図
断面図 / (C)きゅうり/KADOKAWA
13 170度のオーブンで10~13分ほど焼く。
14 焼けたらすぐに取り出し、粗熱をとる。
15 お好みでデコレーションする。
・ジャムトースト(いちごジャム、アイシングクリームまたはチョコペン(白))
・目玉焼きトースト(アイシングクリームまたはチョコペン(白、黄))
レシピを参考にするときは
・一人でも美味しく食べられるように少なめの分量で記載しています。たくさんつくりたい場合はすべての材料を倍量にして、焼き温度は変えず、焼き時間は量によって様子を見ながら調整してください。
例
(無塩バター50g、粉糖30g、塩ひとつまみ、卵白15g、薄力粉60g)を(無塩バター100g、粉糖60g、塩ふたつまみ、卵白30g、薄力粉120g)に変更
・できあがりのサイズと個数は目安です。使うクッキー型の大きさや成形時のサイズなどによって変わってくるので、生地が少し足りなくなったり、余ったりする場合があります。手元にある生地や色の組み合わせによってサイズを変更したり、余った生地はおやつ用に丸めて焼くなどで調整してください。
著=きゅうり/『不器用さんのための 心ときめくクッキーレシピ』