今回の読めそうで読めない漢字クイズは、「あり得る」の読み方についてご紹介します。「ありえる」?「ありうる」?あなたはどちらが正解だと思いますか?
日常でよく使う言葉「あり得る」。「有り得る」とも書き、『起こる可能性がある。当然考えられる』という意味の言葉です。
「得る」は「える」とも「うる」とも読むため、いざ正解は?と聞かれると一瞬答えに詰まってしまいませんか。
NHK放送文化研究所の調査によると、約6割が「ありえる」と読むとの結果が出たそう。さらに、「あり得る」の否定形である「あり得ない」を「ありえない」と読むことを考えると、「ありえる」が正解とも考えられそうですが…。
「ありうる」は文語(書き言葉)「ありう」の連体形「ありうる」が終止形に用いられた変則的な活用の形が現代に残ったもので、口語(話し言葉)では「ありえる」が許容され、主流になりつつあります。文語は「うる」、口語は「える」と覚えておくとよいでしょう。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、NHK