ついにAlexaもAI化。より身近なアシスタントになるかも

  • 2025年3月20日
  • Gizmodo Japan

ついにAlexaもAI化。より身近なアシスタントになるかも

Lifehacker 2025年3月6日掲載の記事より転載

Amazon Alexaに料金を支払う準備はできていますか? アシスタントにAIを追加すれば、きっとあなたは使う準備ができているとAmazonは思っています。

先日行われた報道陣とビジネスパートナー向けの非公開会見の発表によれば、AmazonのAlexa+は身近なデジタルアシスタントにAIを導入するもので、新たに月額20ドルの価格が設定されています。

ところが、プライム会員であれば、追加料金なしで新機能にアクセスできます!

どこがパワーアップしたの?

これまでの標準的なAlexaと同様、新しいアシスタントは音声による指示を中心に据えてつくられていますが、より会話に重点を置いて、パーソナライズされたものになるよう設計されています。

おそらく、あなたの代理として振る舞えるようになり、HuluやUber、Xboxといったパートナーのアプリとも統合されると思います。

また、Prime VideoやRingといったAmazonのアプリでも新機能が使えるようになり、スマートホームとの統合も今より簡単になるはず。

想定される使用例があまりに多いため、Amazonはすべて詳しく説明したわけではありません。主要なものをいくつか見てみましょう。

より複雑な質問への対応:ほかのAIでも同じですが、Alexa+に何かを依頼するときには、複数のプロンプトを使ったり、プロンプトに対して何度も同じ入力を繰り返したりしなくても会話を継続。たとえば、家族の一人がベジタリアンだとAlexaに伝えておけば、その会話でAlexaが提案するレシピはそれを反映してくれます。 マルチモダリティ:Alexa+は写真を入力に使用することも、アップロードされた文書を閲覧してその要約を提供することもできます。 音声による定型処理を作成:スマートホームに新しいオートメーションを設定するのに複雑なアプリを使う必要はなくなり、音声を使って設定できるように。たとえば、Alexaに対して玄関のドアを閉めたら電灯を消すことを一度教えておけば、以降はその設定が実行されるようになります。 Prime Videoの特定シーンへのジャンプ:Alexa+では、シーンの解説文や俳優の名前などの情報を利用して、Prime Videoで提供されているコンテンツの指定した場面を表示できます。記者会見では、「ブラッドリー・クーパーがデュエットする映画って? そのシーンにジャンプ……」と話す途中でAlexaは再生をはじめるそう。 AI搭載のRing:Ringのサブスクを契約している場合、Alexa+に対して保存した映像を要約し、ハイライトを表示するように依頼できます。また、「Smart Video Search」を利用して、Alexaに場面の説明をするだけで特定の場面を見つけられるように。たとえば、「最後にゴミを出したのはいつだった?」などとAlexaに尋ねられるようになるのです。

Rabbit R1を超えられるか?

うまく機能すると仮定した場合、Alexaは今よりずっと強力になるでしょうが、それでもすでに存在するAIのソリューションとそれほど大きな違いはありません。

Alexaが一歩先を行くとすれば、Rabbit R1が約束していたようなアクションを実行できるようにならなくてはなりません。Alexaは食料品を注文したり、イベントのチケットを見つけたり、いろいろな予約をしたり、Uberを手配したりといったことができるようになるようです。

これは最初に述べたようなパートナーとの統合によるもの。おそらく、このようなパートナーとの連携は数多くあり、すでに準備済みだと思われます。

TimeやWashington Postのようなニュースメディアとの連携によって、このアシスタントの回答がより正確なものになるはず。アクションは人間の操作なしで実行できると言われていますが、最終的に購入や予約を行う前にはAlexaから確認を求めるようです。

Amazon Kids+との統合、気になるセキュリティ面は

また、Alexa+はAmazon Kids+との統合も設定でき、AIを利用して子どもとリアルな出来事について話したり、インタラクティブなゲームや物語を楽しめます。

なお、Amazonは「低年齢者用の特に安全性を重視した対策」を用意すると約束していますが、現時点ではその詳細は明らかになっていません。

Alexa+に関する多くのことと同様に、Amazonは透明性とプライバシーについても約束しており、Alexaプライバシーダッシュボードから情報にアクセスできます。

また、Alexa+を支えるテクノロジーについても驚くほどオープンに語っており、Alexa+は社内モデルと大規模言語モデル「Anthropic」との組み合わせによるものであるとしています。

早期アクセスは3月中、既存デバイスとも互換性あり

しかし、このアップグレード版のアシスタントを試すにはもう少し時間がかかり、早期アクセスは3月中の予定。

また、サプライズのひとつは、新しいデバイスが登場しなかったこと。その代わり、Alexa+は「ほぼすべての」出荷済みEchoデバイスと互換性があるとしていて、早期アクセスはEcho Show 8、10、15、21(21は日本未発売)で最初に提供されると同社は発表しています。

おそらく、ウェブ版や新規のスマホ用アプリもAlexa+を搭載することになると思いますが、その時期は明らかになっていません。

個人的には、Alexaについても、常時オンになっているマイクについても懐疑的に思っているので、Alexa+の登場で私の考えが変わるとは思いません。

しかし、まだ十分に新機能を見たわけではありません。私の場合、AIの使い道としては実用的な側面を考えていることが多いので、実際にAlexa+が使えるようになったときに、それが私の考えを変えてくれるでしょうか。

メールをカレンダーの予定に自動的に変換する機能は便利そう。ただ、そのデータをAmazonに渡しても問題ないと思っていて、かつAmazonが簡単に使えるようにしてくれるという前提での話なのですが。

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著者:Michelle Ehrhardt - Lifehacker US
翻訳:嶋谷和幸/OCiETe
Source: Amazon(1, 2, 3)/Image: Amazon
Image: Amazon

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