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東海道新幹線が「大雨が降っている場所から遠くても運転を見合わせる」理由。JR東海が公式Xで解説

  • 2025年6月10日
  • All About

JR東海の東海道新幹線の運行情報を発信する公式Xアカウントが、「激しい雨」による遅延や運転見合わせが発生する理由について投稿した。※画像:PIXTA
梅雨や台風シーズンを迎えるこれからの時期。JR東海の東海道新幹線の運行情報を発信する公式X(旧Twitter)アカウントは「激しい雨」による遅延や運転見合わせが発生する理由について投稿。さらに6月1日からは「新しい降雨運転規制」を導入し、より安全性を高めた運行体制を整えるとしている。

■なぜ大雨が降っている場所から遠くても運転を見合わせるのか?
JR東海は「『なぜ大雨が降っている場所から遠くても運転を見合わせるのか?』について、簡単にご説明いたします」とコメントし、解説画像を投稿。その中で、「駅と駅の間で、長い時間列車が停まってしまうことを防ぐため」とコメントした。

出発駅では大雨が降っていなくても、新幹線が次々と発車してしまうと、大雨の影響を受けている地域の駅に列車が集中。次の駅に進めなかったり、乗客が降車できなくなったりするおそれがある。

このため東海道新幹線では「1時間当たり60mmを超える雨」や「激しい雨が長時間降り続いた場合」に、運転を見合わせることがあると説明している。

気象庁によると、1時間当たり50mm以上の雨になると「滝のように降る」と表現され、ゴーゴーと激しく降り続き、傘が全く役に立たなくなるレベルだという。

またJR東海は「6月1日より、東海道新幹線では『新しい降雨運転規制』を導入しました」ともコメント。それによると「長時間雨量の評価指標として『土壌雨量』を導入するとともに、規制値は過去の経験雨量等を基に雨量計ごとに設定する」とのこと。

「土壌雨量」は、気象庁の土壌雨量指数と同じ計算モデルを用い、沿線59カ所に設置した雨量計のデータをもとに算出される指標である。運転見合わせの基準は1時間当たりの降水量が60mm以上、または各雨量計ごとに設定された土壌雨量の基準値を超えた場合とされている。

JR東海は新たな運転規制の効果について、長時間降り続く雨の影響をより適切に評価できること、そして従来の一律基準から雨量計ごとのきめ細やかな規制へと移行することで、より柔軟な運転判断が可能になるとコメントしている。

■「意外とデリケートな鉄道」などさまざまなコメント
この投稿にSNSユーザーからは「東海道は高架が少なくて盛り土が多いからなあ」「新幹線は超高速で快適な反面、意外とデリケートな鉄道だよね」などさまざまな反応が見られた。また「迂回ルートとその所要時間です」と画像で解説するユーザーも散見された。

これからの季節、新幹線を利用する際は最新の運行情報に十分注意したいところだ。

<参考>
東海道新幹線(東京〜新大阪)運行情報【JR東海公式】 公式X
JR東海「東海道新幹線における新しい降雨運転規制について」

※コメントは原文ママ

All About 編集部

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