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「永久凍土」 Q&A解説

読み:
えいきゅうとうど
英名:
Permafrost
  • Q: 永久凍土と温暖化の関係は?
    永久凍土は、地球温暖化や資源などの問題と深い関係がある。そのポイントは?

    A: 永久凍土は、地中の温度が一年中氷点下を下回り、常に凍結している土地のことだ。シベリアやアラスカ、カナダ、日本など北半球に広く分布している。しかし、その永久凍土が地球温暖化による気温上昇などの影響で溶けつつあり、今後さらに深刻な状況になると予測されている。永久凍土にはCO2やメタンなどの温室効果ガスが含まれているため、温暖化で溶けた永久凍土からそれらのガスが放出されて温暖化がさらに進むという悪循環に陥る危険性があるのだ。また、永久凍土の低温で高圧という条件下で、メタンは水といっしょになってメタンハイドレートを生成する。メタンハイドレートは次世代の天然ガス資源として注目されているが、その開発に対しては期待と危惧の両方の見方がある。資源としてのメタンが大気中に放出されると、温暖化の加速に拍車をかける可能性があるためだ。このように、永久凍土は、地球温暖化や資源などの問題と深い関係がある。

  • Q: 日本にも永久凍土はあるの?
    日本にも永久凍土があるらしい。それはどこで、どんな特長をもっているのだろうか?

    A: 地中の温度が一年中0度以下で、常に凍結している永久凍土。実は、日本にも永久凍土がある。まずは北海道の大雪山。年間を通じて寒冷な気候で、冬には雪が強風によって吹き払われて地面の温度が下がり、地盤が凍結した永久凍土が生じる。その影響でエゾマメヤナギなどの特殊な植物が自生している。同道上士幌町にある三股十四の沢では、沖積世における寒冷期を示す永久凍土が発見されている。また、静岡・山梨県の富士山にも永久凍土があるが、その下限は上昇しており、地球温暖化の影響ではないかと推測されている。さらに、立山連峰の内蔵助カールと呼ばれるところでも永久凍土の存在が確認されている。

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