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「スマートグリッド」 Q&A解説

読み:
すまーとぐりっど
英名:
Smart Grid
  • Q: スマートグリッドの実例は?
    スマートグリッドを地域で構築した実証実験などの事例はあるのだろうか?

    A: スマートグリッドは、電力網にIT技術を導入して電力利用を最適化する次世代電力網だ。再生可能エネルギーの普及させる切り札として注目されている。欧州ではその実現に向けたプロジェクトが実施され、投資額は1億ユーロ(約160億円)以上に及ぶ。たとえば、ドイツが中心となり欧州11カ国・約40団体の参加を得て2001年から2005年にかけて行われた「Project DISPOWER(プロジェクト・ディスパワー)」は、分散型の電源を実際に配置し、送電者と利用者間の双方向での電力流通の可能性や課題抽出などを行うためのパイロットプロジェクトだ。同プロジェクトには、電力などのエネルギー供給のあり方を集中型から分散型へと移行させる狙いがある。

  • Q: スマートグリッドとエコカーの関係は?
    スマートグリッドでエコカーを電源として利用する計画があるそうだが、実現するのだろうか?

    A: スマートグリッドは、電力網と情報通信技術を組み合わせて、再生可能エネルギーを含めた電力需給を最適化しようという考え方だ。なかでも電気自動車やハイブリッド車などエコカーとの連携が注目されている。これらのエコカーは電力を貯蔵するための電池を積んでおり、スマートグリッドによって電力需要が低い時間帯に充電することができる。反対に、災害などの緊急時にエコカーの電池をエネルギー貯蔵庫として使おうというアイディアもある。スマートグリッド技術を扱う米国のエクセルエナジー社は2008年3月、コロラド州ボールダーを同国初の「スマートグリッド・シティ」にするという計画を発表した。その中で、電力需要の少ないオフピーク時にプラグインハイブリッド車や電気自動車の充電を自動的に行う技術や、それらのエコカーから発生する電気を電力網へ送る「V2G(vehicle to grid)」という技術の実用化を進めるとしており、同地で実証実験を行っている。

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