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2025/06/02 14:30 ウェザーニュース
WMO(世界気象機関)はこの先5年間の世界の気候の予測に関する報告書を発表しました。地球の平均気温は記録的に高い水準が継続する可能性が高く、2029年までの5年間の平均気温が、産業革命以前よりも1.5℃以上高くなる確率は70%となっています。
世界各国の研究機関によるシミュレーション結果から、2025〜2029年の5年間の地球の年平均気温は、記録的もしくはそれに近い水準を維持すると考えられます。
2029年までの5年間の平均気温が、産業革命以前(1850〜1900年)の平均よりも1.5℃以上高くなる確率は70%となっています。長期的な気温上昇(10年単位の平均)に関しては、パリ協定で定められた基準値である1.5℃未満に留まっているものの、段々と近づいている状況です。
また、2024年に記録した過去最も暑い年の気温を上回る確率は80%と非常に高い数字です。
北極圏の気温の上昇は他の地域に比べると顕著になるとみられます。11〜3月の平均気温予測では、北緯60度以北が地球全体の平均に比べて3.5倍以上、1991〜2020年平均との差が大きくなっています。
年間で海氷が最も多くなる3月は、気温上昇の影響もありバレンツ海やベーリング海、オホーツク海で大幅な海氷の減少が予測されています。
アメリカの海洋大気庁の解析では1〜4月までの平均気温が過去2番目に高い水準となっていて、温暖化の進行が懸念されます。温暖化の影響は私たちの生活にも大きな変化をもたらす可能性があります。
ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、みなさんと一緒に地球の未来を考えていきます。まずは気候変動について知るところから、一緒に取り組んでいきましょう。