2025/05/21 12:01 ウェザーニュース
インド南部はこの先1週間以内にモンスーンが到来する見通しです。例年よりは少し早く、すでに雨の強まっている所があります。一方で、北部は熱波が継続中です。
インド南部では本格的な南西モンスーンの時期が到来が近づいています。インドの気象当局の解析では、モンスーン前線がインドのすぐ南まで北上。例年に比べると1週間ほど早いペースです。
すでにモンスーンの兆しは現れていて、南部のアラビア海沿岸を中心に断続的に強い雨が降っています。19日(月)から20日(火)にかけては24時間で200mm以上の大雨になった所がありました。大雨によってすでに被害も出ています。
インドの南部は5月と6月で雨の降り方が大きく変わり、港湾都市のコジコーデは5月の平年の雨量が220mmほどに対し、6月は800mmと大幅に増加します。今年はモンスーンが少し早い分、5月の時点で雨が強まったとみられます。21日(水)も強雨が続くとして、当局は激しい雨に関する警報を発表している状況です。
一方で、インドの北西部では熱波が続いています。ニューデリーでは13日(火)から1週間以上、40℃を上回る暑さで、パキスタンとの国境に近い地域では45℃以上です。また、パキスタンも暑く、ジャコババードは連日のように46〜47℃の暑さになっています。
5月後半になると毎年のように熱波に見舞われ、ニューデリーは昨年の今頃も40℃以上の暑さが続いていました。
今年は4月の時点から熱波が始まっているのが例年と異なる点です。この先も熱波は継続する見通しで、生活への影響が懸念されます。