「傷があるので交換して」クセ強な客に「傷なんてどこに？」新人書店員、困惑…ベテラン書店員が神対応【作者に聞いた】

「傷があるので交換していただきたい」本を持ってカウンターにやってきたお客さん。見た目は綺麗な本なのに「光に当てるとわかります」と、角度をつけてカバーの傷を見せた。今回は、漫画家・佐久間薫(@sasakumako)さんが描く書店員の裏側「カバーいらないですよね」より、ちょっとクセが強い「美本を希望するお客」を紹介したい。
■書店員で漫画家の作者が描く、実店舗ならではの本屋さんのお話

ネットで手軽に本が購入できるようになった近年。
本作「美本を希望するお客」の作者で書店員でもある佐久間薫さんに、それについてどう思うかを聞いてみると「やっぱり本屋は楽しいと思います。よく言われていることだと思いますが、ネット書店は家に居ながら本が探せるし届くのも早くて便利ですが、本屋の店内をぶらぶら当てもなく見て回り、探してもいなかった魅力的な本を見つけることってありますよね？また、うちの店は特に地域密着型なので、常連のお客さんが店員と雑談することも多いです。そういった楽しさは、実店舗ならではだと思います」と、本屋の魅力を語ってくれた。

書店には、さまざまな人が訪れる。「ただ読むだけだから、背が破れていても構わない」という人もいれば、反対に「ほんの少しの傷も許せない」という人もいる。書店員は、今回のような美本にこだわる人や、ちょっと変わったお客にも対応しなければならない。

本シリーズは「事実をもとにしているお話が多いですが、全部ではありませんし、漫画用にアレンジもして描いています」という佐久間さん。こだわりのあるお客さんに対しても「できないこともありますが、うちの店は可能な限り対応する方針です」と話す。

「いろんなお客さんがいてこだわるポイントもさまざま…。なるべくそれに沿えるように心がけたい」と言う先輩店員のセリフは、佐久間さん自身の気持ちでもあるようだ。

本作を読んだら、あなたも本屋さんに行きたくなるかも？

取材協力：佐久間薫(@sasakumako)

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