
妖精のおきゃくさま / 画像提供:(C)脇田茜/双葉社
好きな洋裁を仕事にしている藤野景子は、デザインやパターン、縫製までを1人で行う。昼夜問わず働いていたある日、突然、窓から朝顔の花が入ってきた。疲れすぎて、とうとう白昼夢まで見るようになったかと思った景子だが、そこには彼女しか見えない小さな小さな妖精がいた。X(旧Twitter)から始まった4ページの漫画が連載を経て書籍化した脇田茜さん(@ekawata_kiw)の「妖精のおきゃくさま」を紹介する。
■作者の子供の頃の記憶から生まれた、優しい気持ちになれるファンタジー
【漫画】妖精の依頼とは? / 画像提供:(C)脇田茜/双葉社
妖精のおきゃくさま(2) / 画像提供:(C)脇田茜/双葉社
妖精のおきゃくさま(3) / 画像提供:(C)脇田茜/双葉社
本作「妖精のおきゃくさま」は、たくさんの妖精たちが「私にも服を作って欲しい!」と、主人公・景子のアトリエに集まってくるファンタジー漫画だ。作者の脇田茜さんは「趣味でX(旧Twitter)で4ページ漫画として発表し好評だったので、連載の企画を出してみたところ、まずは短期連載が始まり、その後、出版社を移籍して長編版を描くに至りました」と、出版までの経緯を明かしてくれた。
仕立て屋の元に妖精が現れて洋服を仕立てるという発想は、幼稚園の頃の記憶から生まれたという。「子供の頃、幼稚園で読んだくまのキャラクターが『朝顔の花で帽子を仕立てる』という絵本が大好きだったのですが、記憶がおぼろげでタイトルも不明、いくら探しても見つからず、もう一度読みたいという思いから、本作を思いつきました」とのことで、子供心を忘れなかったことが本作の誕生につながったようだ。
こだわっているポイントは、ビーズ刺繍やレース、テキスタイルの模様、植物などはすべて手描きでコツコツ描いているところ。脇田さんが「画面の圧が凄いところもあってウッとなるかもしれませんが、頑張って読んでみて欲しいです」と語るシーンを、ぜひ実際に確かめてみてほしい。
アトリエにやってきた妖精と人間のストーリーには「温かい」「優しい気持ちになれる」「心を奪われた!」という声が寄せられ、根強いファンが多い作品だ。
取材協力:脇田茜(@ekawata_kiw)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。