街をキレイに!スターバックスが神戸市やビームスと共に行うクリーンアップ プロジェクトとは?

  • 2025年5月13日
  • Walkerplus

街をキレイに!スターバックスが神戸市やビームスと共に行うクリーンアップ プロジェクトとは?

2025年3月23日、神戸メリケンパーク店をはじめとする神戸のスターバックスの店舗が、神戸市や、セレクトショップのビームスと共に、清掃イベント「メリケンパーク Cleanup Project」を開催した。3回目を迎える今年は、新たに大丸神戸店も参加して協力店舗が拡大。「大好きな自分たちのまちにできることをしたい」。そんな想いからスタートした活動を紹介しよう。

■情熱の源は地元愛。大好きなまちにできることを
「メリケンパーク Cleanup Project」は、三宮・元町周辺から神戸港に面するメリケンパークまでを周遊する清掃イベントだ。スターバックスからは神戸メリケンパーク店や神戸旧居留地店など界隈の6店舗が参加し、店舗に専用のゴミ袋を設置。参加者はこのゴミ袋にゴミを拾いながらまちを散策し、ゴールとなるメリケンパークを目指す。
店舗にはゴミ袋と共に、まち案内も設置
店舗にはゴミ袋と共に、まち案内も設置


神戸旧居留地店でゴミ袋をもらい、穏やかな日差しの中を神戸メリケンパーク店まで歩いてみると、ゴミ袋や軍手、トングを手にした人たちがあちらこちらに…。
ゴミを拾う参加者たち
ゴミを拾う参加者たち


そこで出会った高校を卒業したばかりだという手塚さんと高田さんは、初年度から3年連続参加していると教えてくれた。“いろいろな経験をして視野を広げてほしい”という学校の先生からイベントの情報を聞き、友人10名ほどで参加したのが始まりだそう。卒業後は県外へ進学するため、地元を離れる前に「大好きな神戸をきれいにしよう」と今年も参加したという。
手塚さん(左)と高田さん(右)
手塚さん(左)と高田さん(右)


「普段は駅の周りしか遊ばないけれど、1時間以上かけて歩いて山手の方に行ったり、知らない道やお店に出合ったり。ゴミを拾うだけじゃなくて、掃除しているうちに、まちのことをより知ることができました」(手塚さん)
「人がたくさん歩く道はきれいで、路地の方がゴミはたまりやすいんですよね。普段の生活でも、ゴミが落ちていたら拾うようになりました。自動販売機の周りに落ちているペットボトルをゴミ箱に入れたりしています」(高田さん)

すれ違う人から「ありがとう」「こんなイベントがあるんだね。次は参加してみようかな」と声をかけられることもあるとか。美しいまちづくりをするだけでなく、イベントを通して環境について考えたり、まちを知ったりするきっかけにもなっているようだ。

■街を知る、人と交流する。プラスアルファの魅力
スターバックス コーヒー 神戸メリケンパーク店前でゴミを回収
スターバックス コーヒー 神戸メリケンパーク店前でゴミを回収

イベントは初年度に、どのような活動にするかを神戸市役所の山本さん、ビームス クリエイティブの井上さん、スターバックス神戸地区の当時のディストリクトマネージャー(地区担当マネージャー)の藤野さんの3人で話し合うことから始まったそう。藤野さんは、神戸がきれいになることは単純にうれしい!という想い、そして店を構えさせてもらっている場所のためにできることをしたいと、参加を決定。今は同地区を離れているが、この日も家族で参加し、精力的に清掃したり周囲の人とコミュニケーションをとったりしていた。
続々とゴミが集まる
続々とゴミが集まる


現在はその意思を、現ディストリクトマネージャーの沼田さんや各店のストアマネージャー(店長)らが受け継ぎ、活動を続けている。行政や他企業とのコラボレーションだが、イベントを機に、店舗や企業を超えた個々のつながりが強くなっていると、沼田さんは語る。
「他店舗のパートナー(従業員)同士のつながりも深くなるし、パートナーにとって他業種の方とかかわる機会にもなる。地域の方ともお話をもできるので、活動を通して、人と人とのつながりが増えていっています」
神戸メリケンパーク店のストアマネージャーの水代さん、神戸旧居留地店ストアマネージャーの高貝さんも、参加者の方々のようすに期待一杯のようだ。
「常日頃から、“まちをきれいにしよう”という市民の方々の意識が高いのだと感じます」(水代さん)
「3年目を迎え、イベント自体が神戸の方々に認知されていますね。楽しみに来てくださるので、こちらもうれしいですしワクワクします」(高貝さん)
左からスターバックス コーヒー ジャパン 神戸駅・垂水地区ディストリクトマネージャーの沼田さん、神戸メリケンパーク店の水代さん、神戸旧居留地店の高貝さん
左からスターバックス コーヒー ジャパン 神戸駅・垂水地区ディストリクトマネージャーの沼田さん、神戸メリケンパーク店の水代さん、神戸旧居留地店の高貝さん


この日は、楽しみながらやれるところがいいと参加したファミリー、愛犬の散歩がてら参加したご夫婦、会社で仲間を募って参加したグループなど、さまざまな層の人たちが集結。メリケンパークでは、スターバックスのコーヒーテイスティングを楽しんだり、参加者同士で話したりと、笑顔が印象的だった。
普段からも清掃イベントによく参加するという、堀口さんファミリー
普段からも清掃イベントによく参加するという、堀口さんファミリー

愛犬と参加する人も多かった。写真は参加者ノベルティのバンダナを巻いたLISAちゃんとNINAちゃん
愛犬と参加する人も多かった。写真は参加者ノベルティのバンダナを巻いたLISAちゃんとNINAちゃん


■”地元をきれいに“が、当たり前の日常に
神戸メリケンパーク店
神戸メリケンパーク店

そして、活動は年1回のイベントにとどまらず、「まちをきれいにすること自体は、イベントではない。それならば日常的にやろう!」と、神戸のビームスの店舗の方々と共に「LOVE KOBE CLEAN PROJECT(LKCP)」と題し、月1回の清掃活動も自発的に行っているという。現在は神戸市役所や大丸神戸店からも人が集まっているそうだ。

ビームス クリエイティブの井上さんは、共通の想いがプラスに作用したと語る。
「スターバックスと一緒にできたから、定期清掃をしようというアイデアが出て、実行することができました。今年からイベントに加わった大丸神戸店の方々にも毎月の清掃活動に参加していただくことができ、目的をしっかり持っていたからこそ、ポジティブな広がりになったのだと感じています」
神戸メリケンパーク店の前でビームススタッフがノベルティのバンダナをシルクスクリーンでプリントして配布
神戸メリケンパーク店の前でビームススタッフがノベルティのバンダナをシルクスクリーンでプリントして配布

ノベルティはビームスがデザインしたイベントのロゴ入り
ノベルティはビームスがデザインしたイベントのロゴ入り


神戸市役所の山本さんは、「神戸のまちをきれいにしたいという強い思いでスタートしているので、イベントをきっかけに、行政関係なく地元の方で清掃をしてくださっていることが、すごくうれしいです」と、活動の広がりを喜んでいた。
毎月の清掃活動では、清掃終了後に10分ほどのコーヒータイムを設け、まちのために何ができるか、イベントでは何をするかなどを話す機会にもなっていると言い、ここから新たなアイデアが生まれる機会にもなっているようだ。

今年の「メリケンパーク Cleanup Project」は、約240人ものまちの人々の力で、約110㎏のゴミを回収。続々と集まるまちの人たちに、笑顔でコーヒーと共に出迎えるパートナーたち。神戸メリケンパーク店では、イベントはもちろん、日ごろから自主的に公園の清掃も行っている。毎日通う公園の日々の変化に気づき、それを整えていく。それを「当たり前の日常」だと話す神戸メリケンパーク店ストアマネージャー・水代さんの言葉が、ここで暮らす人たちの地元への想いを表しているようだった。
スターバックスは参加者をコーヒーテイスティングでねぎらう
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マイボトル持参者にコーヒーを用意し、ゴミを削減
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マイボトルがない参加者にマグカップを貸し出す心配りも
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当日出たゴミは、神戸市が回収・処分
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燃えないゴミはきちんと分別。一見きれいなまちにこんなにも多くのゴミが落ちていることに驚く
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