
「一度は接客業を経験したほうがいい理由がこちら」 / 画像提供:ぬこー様ちゃん(@nukosama)
店員にわざわざ「ありがとう」を言って何になる”。中学生時代、客と店員の関係を徹底的にドライに捉えていた少年。成長してコンビニのバイトをはじめた彼が客から「ありがとう」と言われたら……。
漫画家のぬこー様ちゃん(@nukosama)さんがX(旧:Twitter)に投稿したレジ接客にまつわる絵日記漫画に、5万件を超える「いいね」とともに「めっちゃわかります」「もう共感しかない」と大きな注目を集めている。日々利用するレジでの応対を思わず見つめ直してしまう同エピソードのこぼれ話を、作者のぬこー様ちゃんに聞いた。
■ 無言即去りが正解だと思ってた価値観が常連客の一言で「ありがとう派」に逆転するなんて!
「一度は接客業を経験したほうがいい理由がこちら」1 / 画像提供:ぬこー様ちゃん(@nukosama)
「一度は接客業を経験したほうがいい理由がこちら」2 / 画像提供:ぬこー様ちゃん(@nukosama)
「一度は接客業を経験したほうがいい理由がこちら」3 / 画像提供:ぬこー様ちゃん(@nukosama)
中学生時代、ぬこー様ちゃんさんはいわゆる「中二病」まっ盛りだった。コンビニで「ありがとう」と声をかける他の客を見て「実にバカバカしい」と冷ややかで、無言で立ち去るのが最適解だと信じて疑わなかったという。ところが、18歳でコンビニバイトを始めると、価値観は一変した。「当初はとにかく楽なバイトを探してましたので、きっとドライな客を求めてました」と語るぬこー様ちゃんさん。ある日常連客からかけられた「いつもありがとね〜」のひと言に、感情を取り戻したように「ありがとうございましたー!!」と、笑顔で返したのだそうだ。
「ありがとう」と声をかける客の中には、見た目がちょっと怖い人もいたそうだ。ヤンキー風の若者やコワモテのおじさんにお礼を言われたときは「ギャップで感動しました。人間見た目で判断したらあかんと思いました」と、当時の気付きを教えてくれた。一方で、「無言で去るくらいは全然いい」とも語る。ただし、雑なお金の渡し方やタメ口には「せめて対等でいてほしい」と本音を漏らした。
反響の大きさについては「ありがとうは世界を救う。そう思いました」と語るぬこー様ちゃんさん。誰かの一言で、こんなにも心は変わる。ちょっとした気遣いが、世界をやさしくしていくのかもしれない。自身の気付きと変化を丁寧に描いた本作、「一度は接客業を経験したほうがいい理由がこちら」の世界に触れて、あなたも誰かに「ありがとう」を届けてみてほしい。
取材協力:ぬこー様ちゃん(@nukosama)
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