台湾で人気のスイーツをゼリーで再現!食でワクワクを届ける「たらみ Dessert」が「楊枝甘露」&「桃香果茶」のゼリーに込めた“食の体験価値”への想い

  • 2025年5月14日
  • Walkerplus

フルーツゼリーなどを手がける株式会社たらみから、トレンドのデザートを手軽に楽しめる新ブランド「たらみ Dessert」が誕生。第1弾として、台湾で人気のスイーツや飲料をゼリーで再現した「たらみ Dessert 楊枝甘露(ヨンジーガムロ)ゼリー(以下、楊枝甘露ゼリー)」「たらみ Dessert 桃香果茶(トウコウカチャ)ゼリー(以下、桃香果茶ゼリー)」が発売された。開発の背景や商品のこだわりについて、同社マーケティング部マネージャーの脇阪美祐さんに話を聞いた。
株式会社たらみマーケティング本部マーケティング部マネージャーの脇阪美祐さん
株式会社たらみマーケティング本部マーケティング部マネージャーの脇阪美祐さん / 【撮影=三佐和隆士】

■食べた時の「情緒的な満足感」に注目

――まずは「たらみ Dessert」はどのように誕生したのでしょうか?
【脇阪美祐】「たらみ Dessert」は、「トレンドのデザートを手軽に楽しむ」というコンセプトのブランドです。昨今、物理的なモノに価値を置く「モノ消費」から、商品やサービスを通じて得られる体験に価値を置く「コト消費」に変わりつつあるという状況を背景に、食の分野においても、食べた時の記憶やコミュニケーションから得られる楽しさといった、情緒的な満足感に注目し、新しい食体験をお届けするために「たらみ Dessert」を立ち上げました。
蒟蒻タピオカと黄金パイン・マンゴーの果肉が入った「楊枝甘露ゼリー」。ゼリーは、マンゴーの甘さとグレープフルーツの爽やかさが感じられ、ココナッツがほんのり香る
蒟蒻タピオカと黄金パイン・マンゴーの果肉が入った「楊枝甘露ゼリー」。ゼリーは、マンゴーの甘さとグレープフルーツの爽やかさが感じられ、ココナッツがほんのり香る / 【撮影=三佐和隆士】


【脇阪美祐】ターゲット層は、流行や話題のデザートを楽しみたい30代から50代の女性です。コロナ禍では外出を控えていた方々が、行動制限の解除に伴って、話題のデザートや海外旅行など、いろいろなものへの興味を取り戻しました。それらをもっと手軽に楽しんでいただくことで、日々の食事がより豊かなものになると考えています。

――これまでのブランドとの大きな違いは?
【脇阪美祐】「たらみのどっさり」シリーズや、「くだもの屋さん」シリーズなど、「安心感」を感じられる定番商品に対し、今回はデザインにもトレンド感を取り入れ、新しさを感じていただけるような商品となっています。
「新しい食体験をお届けできるブランドになっています」と話す脇阪さん
「新しい食体験をお届けできるブランドになっています」と話す脇阪さん / 【撮影=三佐和隆士】


――第1弾として発売された「楊枝甘露ゼリー」「桃香果茶ゼリー」それぞれの特徴について教えてください。
【脇阪美祐】「楊枝甘露ゼリー」は、マンゴーやタピオカに柑橘系の果物の果汁を加えて、ココナッツミルクなどをかけたスイーツ「楊枝甘露」をゼリーで再現しました。ゼリーの部分が楊枝甘露味で、中には黄金パインとマンゴー、蒟蒻タピオカが入っています。ゼリーや果肉、蒟蒻タピオカそれぞれの食感を楽しめるのが特徴です。

【脇阪美祐】「桃香果茶ゼリー」は、フルーツとお茶を組み合わせた「果茶」をイメージしたゼリーです。ゼリー部分は白桃とウーロン茶味で、黄桃と白桃、そしてこちらも蒟蒻タピオカが入っています。さっぱりとした味わいで、とても食べやすいです。
蒟蒻タピオカと白桃・黄桃の果肉が入った「桃香果茶ゼリー」。ゼリーは、白桃の甘さと、ウーロン茶の風味を楽しめる
蒟蒻タピオカと白桃・黄桃の果肉が入った「桃香果茶ゼリー」。ゼリーは、白桃の甘さと、ウーロン茶の風味を楽しめる / 【撮影=三佐和隆士】


――「楊枝甘露」や「果茶」本来の味を忠実に再現されているのでしょうか?
【脇阪美祐】実際に試食・試飲をしたのですが、店ごとにも違いがあるので、明確な定義がないんです。できる限りフルーツ本来の味わいを楽しめることを意識して、ゼリーで再現しました。

――台湾といえば「タピオカミルクティー」や「パイナップルケーキ」などもありますが、「楊枝甘露」や「果茶」を選ばれた理由は?
【脇阪美祐】台湾に限らず各国のいろいろなデザートを試食するなかで、台湾の「楊枝甘露」や「果茶」のお店が増えていると感じ、トレンド感という点で選びました。また、弊社はフルーツゼリーのメーカーですので、「ゼリーで食べたらおいしいかどうか」ということも考えました。例えば、豆乳を使ったスイーツ「豆花(トウファ)」も考えてみましたが、ゼリーで再現しようとすると、なかなかハードルが高い。フルーツを使っていることや、フルーツとの相性がいいデザートや飲料という視点で探しました。

■ゼリーの食感にこだわり。果肉、蒟蒻タピオカの対比を楽しむ
――開発時に苦労されたことがあれば教えてください。
【脇阪美祐】ゼリーの食感は、果肉と蒟蒻タピオカとのコントラストを楽しめるように、つるんとして、みずみずしい食感を目指しました。ただ、つるんとしすぎると、口の中で味が広がりにくいので、つるんとした食感ながらも、口の中でとろけるような絶妙なバランスに仕上げています。
ゼリーの食感を決めるポイントの一つがフルーツとの対比。フルーツのおいしさが引き立つ食感をめざしている
ゼリーの食感を決めるポイントの一つがフルーツとの対比。フルーツのおいしさが引き立つ食感をめざしている / 【撮影=三佐和隆士】


――ゼリーの食感は、あまり意識したことがありませんでした。
【脇阪美祐】フルーツの種類や量にばかり目が行きがちですが、ゼリーの食感もすごくこだわって作っているので楽しんでいただけるとうれしいです。

――ブランドごとにも違いはあるのでしょうか?また、ゼリーの食感はどのように決めているのですか?
【脇阪美祐】定番商品は、「つるん」「ぷるん」とした食感が多いです。一方で「とろける味わい」シリーズは、「フルーツをよりおいしく味わえる」というコンセプトで、ゼリーはジュレのように口どけがよいことが特徴です。ブランドごとにコンセプトがあり、それに合わせてゼリーの食感を変えています。ただ、同じブランドでも、中に入れるフルーツによって微妙に食感を変えています。そのため、ブランドとして大枠は同じでも、個々の商品を見ると少しずつ違いがあるのです。

――「たらみ Dessert」シリーズ発売後の反響は?
【脇阪美祐】「初めての味へのワクワク感があった」「さっぱりとしていて、おいしい」「フルーツの果肉もたっぷりで、230グラムとボリュームがあるので満足感がある」といった感想をいただいています。パッケージについても「店頭でも目立っていた」「トレンド感があって、かわいい」といったお声もいただき、とてもありがたいです。
「自分が手がけた商品が、たくさんの人に届き、食べてもらえることが楽しい」とゼリー開発の楽しさを語る
「自分が手がけた商品が、たくさんの人に届き、食べてもらえることが楽しい」とゼリー開発の楽しさを語る / 【撮影=三佐和隆士】


――「たらみ Dessert」の今後の展望をお聞かせください。
【脇阪美祐】第1弾の売れ行き次第ではありますが、第2弾の発売に向けて、海外のスイーツを調べて、実際に試食したり、ゼリーで作れるかどうかを検証したりしています。トレンド感がありつつ、ゼリーにも合うおいしいデザートを探しているところです。

■幸せを届けられるゼリーを
――フルーツゼリーのトップメーカーである、御社ならではの強みや開発アプローチを教えてください。
【脇阪美祐】これまでたくさんのゼリーを発売してきましたが、ゼリーの食感など細部にまでこだわってレシピを組み立て、作り上げていく技術力は、トップメーカーである所以かと思っています。また、品質にもこだわっており、おいしいということに加えて、保存食品として長く持つように工夫もしています。弊社のカップゼリーの賞味期限は、短いもので6カ月、長いものだと1年。時間が経っても、まるで作りたてのような味わいで、おいしく召し上がっていただけます。
賞味期限も長く、常温保存も可能なため、非常食にも向き、食品ロスの削減にもつながる
賞味期限も長く、常温保存も可能なため、非常食にも向き、食品ロスの削減にもつながる / 【撮影=三佐和隆士】


――フルーツゼリーのトップメーカーとして、特に大切にしていることは何ですか?
【脇阪美祐】一年を通してフルーツを買って食べることができるなかで、フルーツゼリーを手に取っていただいた方には、フルーツを超えたおいしさをお届けしたいと思っています。ロングセラー商品も多く、「安定志向」というイメージがあるかもしれませんが、今回の新ブランドのように、トレンドや新しさ、チャレンジということも忘れず、幸せをいっぱい届けられるゼリーを開発していきたいです。

――最後に、読者の方や御社の商品のファンに向けてメッセージをお願いします。
【脇阪美祐】いつも弊社の商品を食べてくださって、本当にありがとうございます。ゼリーを通じて、これからも皆様においしさやワクワクをお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

※「楊枝甘露」は香港発祥のスイーツです。
取材・文=伊藤めぐみ、撮影=三佐和隆士

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