
道行くおばあちゃんがずっとにらんでいる… / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
きれいな貝殻をもらってから子どもの様子がおかしい!?漫画「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」では、作者・水村友哉(@gontanopoo)さんが実際に聞いた・集めた・体験した「実話怪談」を描く。今回は、隣の晩怖談(ばんこわだん)の第23談より「貝殻の呪物」を紹介するとともに水村さんに制作の経緯を聞いた。
■子を持つ親なら覚えておいた方がいい。石や葉っぱ、その地にあるものをもってきてはいけない!
「貝殻の呪物」006 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
水村さんがホラー漫画を描くようになったきっかけは、水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」が始まり。「鬼太郎が大好きで妖怪やお化けの絵をよく描いていました。それが大きな軸となり、小学生の夢は漫画家。本当に時間はかかりましたが、現在こうして実話怪談漫画を描かせていただいている感じです。ほんとありがたいです」と、子どものころからの夢が叶ったという。
「貝殻の呪物」007 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
今回紹介する「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」第23談「貝殻の呪物」は、第4巻に収録されている実話。「僕の知り合いから紹介していただいた鈴森さん(仮名)と、その娘・あやのちゃんの実体験になります。見どころは、あやのちゃんがある『貝殻』をもらってから、原因不明の高熱が続いたり、夜中に突然何かを喋り出したかと思うと、舌を顎の下まで突き出して硬直したりするなど、不可解な現象が続いたことです。さらには『ベランダにお婆さんがいる』と言い出すようになります。ちなみにその部屋は10階の角部屋なので、ベランダに誰かがいるなんてことは考えられません……」奇妙な現象はよく考えると、貝殻をもらってからだと気づく母親。
「貝殻の呪物」008 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
描くにあたって、「実際に鈴森さんとあやのちゃんにお会いして、お話を伺ってきました。4歳のあやのちゃんは、人懐っこくて元気で、とてもかわいらしい子でした。ただ、僕の背後に『女の人がいる』と言ったりと不思議なことを淡々と話す子でもあり、『この子はいろいろ視えているのかもしれない』と感じました。というのも、漫画内では伏せていますが、このエピソードの舞台となった駅や地名は、昔から悲しい歴史がある場所で、それとあやのちゃんが視たものが不思議とリンクしていたからです。わかる方にはその“気配”を感じていただきたいですし、わからない方にも『こういうことって本当にあるんだ』と思いながら読んでいただけたらうれしいです」と、水村さんはいう。
「貝殻の呪物」010 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
「実はこの話、『怪奇ユニット 都市ボーイズ』のYouTubeチャンネルでも朗読されており、そこで初めて紹介されたエピソードでした。まさか、投稿者ご本人と直接つながって話が聞けるとは思ってもいませんでした。都市ボーイズの動画では、問題の『貝殻』も紹介されていますので、ぜひあわせてご覧いただき、実話怪談として楽しんでいただければと思います」ある土地に長くあった貝殻を持ち帰ってしまったことで、4歳のあやのちゃんにはそこにいたものが視えてしまったという話。
「貝殻の呪物」011 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
この「都市ボーイズ」という怪奇ユニットは、水村さんがコロナ禍に漁るように観ていたオカルト、心霊系YouTubeのひとつ。縁あってコラボが実現したという。「先日発売となったコミックス第4巻には、このようにオカルトや心霊好きならご存知の“有名な方”の体験談や、もちろん僕自身が直接聞いた実話を収録しています。ただ怖いだけでなく、日常に潜むリアルな恐怖を描いていますので、『心霊はちょっと苦手だけど、興味はある』という方にも、読みやすい内容になっています。ぜひ手に取ってみてください」
「貝殻の呪物」016 / 画像提供:「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」(C)水村友哉/ヒーローズ
「また、体験談も随時募集中です。XのDMなどでご連絡をお待ちしております」と、怖い実体験も募集中!なんとなく不思議な体験を感じたい人は、このゴールデンウィークにコミプレ「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」を読んでみよう。
取材協力:水村友哉(@gontanopoo)
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