
どうして?一体どこで何が…だって…私はこれからなのに… / 画像提供:Ⓒみぞグミ絵璃/講談社
小さい頃から漫画や本が好きだったみぞグミ絵璃(@mizogumi)さんは、「&Sofa」(講談社)にて「すってんてんちゃんお休み日記」という作品を連載していた新人漫画家さん。2023年11月には「アルバイターてんちゃん、社会のレールに乗る」を含む1話~3話をSNSに投稿し、9300超えのいいねが付いた。昼は福祉の施設で非常勤職員、夜はカフェでアルバイトをして働き詰めのてんちゃんが、ひょんなことで休職することから物語は始まる。20代女性の平凡な日常を描き、ほんわかしたタッチの絵がなんとも魅力的だ。本作を描くようになった理由や裏話などについて、みぞグミ絵璃さんにインタビューした。
■短いページ数でまとめることに一番苦労した
「アルバイターてんちゃん、社会のレールに乗る」1-1 / 画像提供:Ⓒみぞグミ絵璃/講談社
1-2 / 画像提供:Ⓒみぞグミ絵璃/講談社
1-3 / 画像提供:Ⓒみぞグミ絵璃/講談社
作者のみぞグミ絵璃さんは、自身の休職経験をきっかけに本作を描いたそうだ。動けなくなるまで、自身の身体に無関心で、エネルギーは無限に補えると思い込んでいたという。みぞグミ絵璃さんは、休養を通じて初めて疲労やリラックス時の身体感覚に気づいたそう。「もしかしたら多くの人が当たり前に知っていることばかりかもしれないのですが、私はそれを知る機会がなかったので、描いてみたいと思いました」と振り返る。
みぞグミ絵璃さんは、本作を描く際に苦労した点について「描きたいことがたくさんあったので、短いページ数でまとめることに一番苦労しました」と語る。些細なことでも物語にとって大切に感じてしまい、描写の取捨選択が今も課題だという。
登場人物のリアルさが読者を惹きつけている本作。そのことについて「身近な人たちから着想を得ました。でも、誰をモデルにしているかは恥ずかしいので内緒にしたいです」と明かしてくれた。主人公はいつも仕事帰りに肉まんを買うことが仕事の疲れを癒やす習慣となっているが、みぞグミ絵璃さんはタイ古式マッサージが好きで、マッサージ屋で癒やしてもらうことが多いという。
電子書籍化について、「電子コミックスを発売することができて、本当に幸せです!てんちゃんたちが、自分たちにとって楽しくて持続可能な生活を見つけるまでを描いていきたいです」と今後について意欲的に語ってくれた。心がほっこりする本作をまだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:みぞグミ絵璃(@mizogumi)
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