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子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる作品を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Twitterに投稿されているなかから「夜逃げ屋日記」を紹介するとともに、依頼者の母親について聞いた。
「くたばれくそババァ」と言い放つ娘
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「夜逃げ屋日記」03 / 画像提供:宮野シンイチさん
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荷物の搬入が無事終わると、「夜逃げ」依頼者の井上さんは社長に、移転先に行く途中に駅前を通ってほしいと依頼。社長がその理由を聞くと、井上さんの母親が宗教のパンフレットを配っているとのことだ。社長は井上さんの意思を尊重して駅前に向かうと、白い帽子を被った母親が立っていた。
ワゴン車はスピードを落としながら走ると、窓越しにお母さんと目が合う井上さん。そして、ワゴン車はその場を去って行く…。
井上さんはいつものように静かだったが、暫くすると歯ぎしりをし始めて「くたばれくそババァ!」と今まで聞いたことのない大きな声で言い放つ。これが30年間我慢してきた井上さんの心の叫びのようだ…。ワゴン車は移転先に向かって走り続けるのであった。
現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。宮野さんが井上さんの母親を見かけたとき、どんな印象を受けたか聞くと、「笑顔で幸せそうでしたが、その笑顔が逆に怖かったです」と回答。
井上さんの「くたばれくそババァ!」という魂の叫びを聞いた宮野さんは「ものすごいびっくりしました」と述懐。続けて、「漫画を読んでいただいた方にはわかると思うんですが、かなり物静かな方だったので。ただ、それだけ溜め込んでいたものも多かったんでしょうし、驚きのあとはただただ同情していました」と答えてくれた。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)