
犬は夫が大好きだった。一方、妻も負けじと夫が大好きであった。そんな一見ハートフルなファミリーで、アツい戦いの火蓋が切って落とされていた。それは「特等席=大好きな夫の隣の席」を賭けた犬と妻の譲れないバトルであった。犬と妻にとって、負けられない戦いがそこにあった…!!
この2人(1人と1匹)、“同担拒否”なのか!? / 高岸かも(@kamotakagishi)
読者から「平和な戦い…かわいいなぁw」という感想が漏れた本作。夫本人は自分を取り巻く環境でそんなバトルが繰り広げられていることに全く気づいていないのが、またかわいい。本作を描いたのは、漫画家の高岸かも(@kamotakagishi)さんである。「コンプティーク」(KADOKAWA)にて連載していた「魔王道」(全3巻発刊)や、「カドコミ」(KADOKAWA)での連載作品「悪役令嬢はやる気がない」(全1巻発刊)のコミカライズを担当した漫画家だ。高岸かもさんに話を聞いてみた。
ひとつの席を争った負けられない戦いが始まった! / 高岸かも(@kamotakagishi)
――「はりあう妻と犬」という設定がかわいすぎて身悶えしました!本作を考えたきっかけなどを教えてください。
かわいい女性とかわいい犬が描きたいと思ったのがきっかけです。その“かわいい同士”が夫を取り合ったらさらにかわいいのでは?と考え、制作しました。ですので、お話を考えるのも作画するのもとても楽しかったです。
――犬と妻の戦いに全く無頓着な夫のキャラがまたいい味出してますね!
妻と犬がメインの話なので、夫は“添え物”ぐらいでいいかなと薄味なキャラになっています。普段は妻と犬が戦っていても、「また2人で遊んでるな〜」とのほほんと考えている夫ですが、妻や犬のかわいさを引き出すために、ときに少し我を出させて描いています。なんやかんやで夫も妻と犬が大好きです。
おっと!犬はボールに釣られて、あらぬ方向へ走った!! / 高岸かも(@kamotakagishi)
本作の作者の高岸かもさんは、これまでにさまざまなコミカライズを手がけてきた漫画家だ。現在の状況について尋ねてみると、「今月(2025年4月)から『勇者の旅の裏側で』というライトノベルが原作のコミカライズ連載が始まりました!」とのこと。勇者たちの冒険譚の裏で繰り広げられる2人の少女の旅路の行方を描いた素敵なファンタジー作品とのことで、「DREコミックス」(ドリコム)にて連載がスタート。原作のライトノベルも好評発売中の話題作が漫画化とあって、こちらも楽しみだ。気になる人はぜひ読んでみて!
取材協力:高岸かも(@kamotakagishi)
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