
初デートで1円までワリカン!?「何この男!!」と印象最悪だったが!? / (C)Natsuko Konishi 2024
婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアイコ。見た目も悪くないし、大手IT企業勤めだし、いいかも!?って思っていたら…一緒に行った食事でまさかの「1円単位のワリカン」をしてきた!!衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当たり前な“昭和女”は一見わかりあえないと思いきや、お互いに少しずつ理解をし、惹かれ始めていく…。
古い価値観をひきずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。1巻が発売されたばかりで注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコ(@natsukoni81)さんに制作秘話などを聞いた。
■「男性はおごってくれるもの」思っていた作者自身と、当時の彼氏をモデルに
男性がおごるのが当然だと思って生きてきたアイコ / (C)Natsuko Konishi 2024
せめて「2000円でいいですよ」などと言うのだと教えてあげようと思ったら… / (C)Natsuko Konishi 2024
「アイコさんが多く払うべきところを半分に割った」と逆に気を遣ったと言い張るこうき / (C)Natsuko Konishi 2024
昭和の価値観を持ったアイコと、イマドキな価値観を持ったこうきの対比がおもしろい本作。実は、このキャラクターのモデルは、作者のコニシ ナツコさん自身と、昔お付き合いしていた男性なのだそうだ。「当時、男性はおごってくれるものと思っていた」コニシさんと、絶対におごらないタイプの彼の価値観の違いに悩み、「この漫画を描くことで彼の価値観を理解していけるのではないかという下心もあって」という思いから、この漫画の前身となる作品を描き始めたという。
「もともと、男性性と女性性の違いをおもしろいと思うことが多かったり、女性の成長をテーマにしたいという思いも常にあった」と語るコニシさん。「30代半ばを過ぎてから漫画制作を始めたので、友人知人には驚かれています。ただそれも私という1人の女性の人生の変化や成長そのものなので、いずれ漫画に盛り込んでいきたいなと思っています」と今後の意気込みについても教えてくれた。
最初は「こんな男、ありえない!」と思っていたのに、こうきの価値観に納得できる部分もあり、次第に惹かれていくアイコ。同僚の山下との関係も気になるところだ。多彩な登場人物に「こんな人、いるいる!」「自分にもこういうところあるな」と共感できる本作を、ぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)