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除雪の乱れは心の乱れ!風が強い稚内では雪は真横から降る!北海道の冬の暮らしあるある【漫画の作者に聞く】

  • 2024年4月10日
  • Walkerplus

横浜育ちの学生が北海道の稚内へ就職!最北の地で目にした“北海道あるある”を綴る漫画「しろまる最北日記」。作品の中では、作者の高木さんが白丸あすか(@Asuka_Shiromaru) という架空のキャラクターとなり、現地での体験を漫画にして共感や笑いを誘っている。エピソードのテーマは「冬」。漫画に込める想いなどを聞いてみた。

■北海道の冬
北海道に冬の訪れを告げるのが「雪虫」。アブラムシの一種で、飛ぶ姿が雪のように見えることからそう呼ばれる。北海道では雪虫が飛んでから1〜2週間で初雪が降ると言われる。

冬が近づいたある日、給与明細を見るとボーナス?が振り込まれていることに気づいた。これは燃料手当と呼ばれるもので、暖房費用の補助として支払われる。無駄遣いは禁物。

北海道の冬といっても場所によって傾向がある。一般的に雪が多いのは日本海側、気温が低くなりやすいのは内陸部。稚内は最北端だが気温の低さは中堅レベルに過ぎない。

雪の降り方も異なる。内陸部の雪は深々と降り積もるが、稚内など風が強い沿岸地域では吹雪となって横から襲ってくる!

「今年の雪って少なくない?」「後でいっぱい降るよ」。北海道の人と会話をしていると、冬に降る雪の量が必ず一定になると信じているように見える。降雪量を帳尻合わせする〝雪の神〟のような存在を崇拝しているかのよう。

雪の日の朝、車の雪をしっかり落とさないと、急停車時に屋根からフロントガラスに雪が落ちてくることも。除雪や渋滞など、冬の外出時はいつもより時間がかかる。まさに、除雪は雪国に住む人の〝身だしなみ〟。冬場は時間と心に余裕を持って行動しよう。

■初めて雪虫を見たのは9月半ばごろ
高木さんが雪虫を初めて見たのは、学生時代に知床でアルバイトをしていたとき。「最初『鬱陶しい虫が飛んでる』くらいにしか捉えていませんでしたが、同僚から雪虫について教えてもらい、存在を知りました。だいたい9月半ばごろの出来事で『もう雪が降るの?』と驚いた記憶があります」

気になる燃料手当については、「私は支給されている手当で足りていますが、周りの人の話を聞く限り『足りない』が大多数のようです。会社によってはまったく出ないところも少なくないので『ないよりはマシ』くらいの存在」だとか。

■除雪が大変で、きれいな雪景色を楽しめなくなった
北海道で暮らし始めて、「雪」に対する印象に変化はあったのだろうか。「やはり、きれいな雪景色を楽しめたのは移住前だけですね。雪かきの大変さや交通障害を肌で感じると手放しに降雪を喜べなくなりました。ただでさえ積もっているときに追加の大雪予報が出ると『もうやめて…』となります。野生動物についても似たような感じですね。最初はキツネにもシカにも『かわいい!』という感情を抱いていましたが、今となると、不用意に飛び出してくる奴らはもはやドライバーの『敵』です」

移住する前、稚内の冬の厳しさについて自身の中でハードルを上げまくっていた高木さん。そのため想像よりはなんとか順応できているそうだが、「雪の少ない道東や本州に行くと、路面が見えているだけてテンションが上がります」とのことだ。

※漫画を含め、内容はあくまで作者の体験によるものです。同じ道内でも地方によって状況が変わる場合がありますのでご了承ください。

取材・文=折笠隆

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