
子こもに関する痛ましい事件や事故が起こるたび話題になる「子ども用ハーネス」。その実用性・必要性を描いているのが、狸谷(@akatsuki405)さんの実録漫画『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』のエピソード「心臓に悪いはなし」だ。リードを持つ形になるため「子どもが犬みたい」と拒否感を示す人も少なくないが、それがあれば防げる危険も確かに存在する。今回は作者の狸谷さんにインタビューし、「子ども用ハーネス」について話を伺った。
■夢中になった子どもには何を言っても響かない時がある?
自身のスーパーでの勤務経験を漫画にしている狸谷さん。実際に子ども用ハーネスを使っている客を見たことがあるか尋ねると、「休みの日に別の商業施設で見かけたことがありますが、まだ自分の職場では使っている方に出会ったことはないです」とのこと。周囲の目もあるためか、導入している人はまだまだ少数派のようだ。
スーパーの駐車場に飛び出す子どもを描いている本作。夢中になった子どもには「ダメ」と言っても難しい時があるようで、「今回爆走していたお子さんは4〜5歳くらいでした。『こらぁ!ダメ!』と母親が叫びながら追いかけているものの、子どもには響かないようでした」と、今回のケースについて明かしてくれた。
また、そうした子どもの自由気ままな行動は少なからず業務に影響があるそう。狸谷さんは、「お財布からお金を出したり、キャッシュレス決済のための操作などでお会計時に保護者の方がどうしてもお子さんから目を離さざるを得ない瞬間がありまして…。その時に個人的に手を離されたお子さんの動向を目で追ってしまい、結果的によそ見して反応が遅くなってしまう場合がありますが何卒ご容赦ください(汗)」と、正直な思いを語った。
取材協力:狸谷(@akatsuki405)